キヤノン、外出先でオンライン会議をしやすくするマスク型減音デバイス「Privacy Talk」を一般販売

 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は2月13日、外出先のカフェなどでもオンライン会議をしやすくするマスクタイプの減音デバイス“Privacy Talk(プライバシートーク)MD-100-GY”を4月下旬より発売すると発表した。価格はオープンで、キヤノンオンラインショップ価格は2万3650円(税込)。

使い方は、本体ボタンを3秒長押しすると電源が入り、パソコンやスマートフォンとBluetoothで自動接続して使用する
使い方は、本体ボタンを3秒長押しすると電源が入り、パソコンやスマートフォンとBluetoothで自動接続して使用する

 Privacy Talkは、イヤホン・マイク・ファンを搭載した減音効果のある装着型の減音デバイスだ。装着時に発した声を減音し、周囲の雑音を軽減するほか、換気用ファンの搭載により通気性を確保する。

 装着時に発した声は、音響メタマテリアル技術を採用した迷路のような構造を通過することで、周囲にいる人が1m程度離れた時に聞き取りづらくする20デシベル程度の減音効果を持ち、内容が聞こえにくくなるしくみだ。

静かな会議室で向かい合った状態で、何を話しているのか聞き取れない程度の減音効果と、周囲の雑音がマイクに入りにくくなる効果を持つPrivacy Talk
静かな会議室で向かい合った状態で、何を話しているのか聞き取れない程度の減音効果と、周囲の雑音がマイクに入りにくくなる効果を持つPrivacy Talk

 さらに同時に周囲の雑音もマイクに入りにくくなることで、オンラインで会話する相手にとってもストレスのないコミュニケーションを実現するとしている。

音響メタマテリアル技術を採用した迷路のような構造を通過することで、周囲にいる人が1m程度離れた時に聞き取りづらくする
音響メタマテリアル技術を採用した迷路のような構造を通過することで、周囲にいる人が1m程度離れた時に聞き取りづらくする
換気用ファンとダブルマイクを搭載
換気用ファンとダブルマイクを搭載

 使い方は、本体ボタンを3秒長押しすると電源が入り、パソコンやスマートフォンとBluetoothで自動接続して使用する。USB-Type-Cポートで接続し、給電しながら使用することもできる。

 サイズは幅104mm×高さ65.8mm×奥行68.75mm。動作時間は約3時間(バッテリー使用時)。充電時間は約1.5時間で、接続はUSB Type-C/Bluetoothに対応する。対応OSはWindows 10以降、macOS 11以降、iOS 12以降、Android 10以降。

シリコーン製のマウスパッドやフリックカバーは、単体でもキヤノンオンラインショップで販売する予定という
シリコーン製のマウスパッドやフリックカバーは、単体でもキヤノンオンラインショップで販売する予定という
マウスパッドを外したところ
マウスパッドを外したところ

 長時間の利用に向け、耳が痛くなるのを軽減するため、マスクとマスクの間を補助バンドで留めて緩和できる補助バンドを同梱している。

 Privacy Talkは、キヤノンMJ初の企業内起業として2020年4月に設立した「ichikara Lab(イチカララボ)」が手掛けている。2023年7月にPrivacy Talkをコンセプトモデルを発表。その後、10月にクラウドファンディングのMakuakeでテストマーケティングを開始し、個人だけでなく企業も含めて約500台を販売した。今回の一般販売の製品とMakuakeでの製品に機能の違いはない。

企画の背景
企画の背景

 キヤノンマーケティングジャパン ichikaraLab 室長の吉武裕子氏は、コロナ禍にハイブリッドワークになったことを想定して商品を企画したという。テストマーケティングにあたっては、「徐々に人の動きが戻り、商品の価値への理解が進んでいく中で、商品の仕上がりも目指していたコンセプトの理想に近づいてきた。プロトタイプは、微修正も含めると何十回も改良を加え、試行錯誤で検証を重ねて追い込んだ」と明かした。

顧客の声に寄り添う商品化への挑戦
顧客の声に寄り添う商品化への挑戦
プロトタイプ制作過程
プロトタイプ制作過程
持ち運びやすいよう専用のポーチが付く
持ち運びやすいよう専用のポーチが付く

 一方のマクアケ 共同創業者/取締役の木内文昭氏は、「何度も試作を繰り返したというのは、当たり前のように聞こえるが、いかにこれが大変なことかを伝えたい。客が見えない中で何度も試作はできないし、経営陣らの支援がないと繰り返せない。新規事業が大事だと言われる中で、なかなか(新規事業が)生まれないのは、熱量と商売をどう両立させるかが難しく頓挫してしまうから」と語った。

キヤノンマーケティングジャパン ichikaraLab 室長の吉武裕子氏(左)とマクアケ 共同創業者/取締役の木内文昭氏(右)
キヤノンマーケティングジャパン ichikaraLab 室長の吉武裕子氏(左)とマクアケ 共同創業者/取締役の木内文昭氏(右)

 テストマーケティングにより、ゲーミングで遊ぶ際に使う、歌の音程をとる、といった意外な使い方を期待して購入した人がいたことがわかったという。大声で歌う、大きな声や叫び声を抑えるものではなく、製品の設計上は落ちついた超えでしゃべることを想定した製品で、今回の販売にあたっては表現を整えたという。

キヤノンは、これまでにもMakuakeを活用してきた実績がある
キヤノンは、これまでにもMakuakeを活用してきた実績がある

 なお現在ichikara Labは、スムーズで快適なオンラインコミュニケーションを行う上で不が特に多いと想定される、公共交通機関での移動中やオフィス・コワーキングスペースにおいて実証実験に取り組んでいる。

 JR東海との取り組みでは、ビジネスシーンにおける移動時間の価値向上を目指す実証実験として、ビジネスパーソン向けのS Work車両や待合室、ホームでオンライン会議の検証をしたという。結果、周囲の人に会話の内容が漏れない、アナウンスや走行音が相手に聞こえないといった効果があったとしている。

JR東海との取り組み
JR東海との取り組み

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