Brilliant Labsは2月8日、マルチモーダルな人工知能(AI)アシスタントを搭載する世界初のスマートグラスだという「Frame」を発表した。スマートグラスとは、周囲に視覚的なオーバーレイを配置し、歩き回るとさまざまなテキストが表示されるウェアラブルデバイスだと考えている人にとって、Frameはまさに待ち望んでいた製品だろう。
Humaneの「Ai Pin」やrabbitの「rabbit r1」と同じように、Frameを使用すると、マルチモーダルな生成AIエージェントを通して、物理世界の物事を調べたりできる。ユーザーは、自分の目の前にあるものや、食品のカロリー、外国語の看板に書かれていることについて、常時オンのAIアシスタント「Noa」に質問できる。Noaは、「GPT-4V」(ビジュアルベースのクエリー)、「Stable Diffusion」モデル(画像生成)、「Perplexity AI」(検索)の中から最適なAIモデルを見つけて、質問に答えてくれる。
Perplexityの統合は、おそらくFrameの最も注目すべきAIパートナーシップだろう。Perplexityの検索性能はGoogleに匹敵するとされ、高速で信頼性の高い結果を生成できる。Brilliant Labsの最高経営責任者(CEO)であるBobak Tavangar氏は筆者に対して、「より技術的なレベルで、われわれはさまざまなものを試した。Perplexityの速度に比肩するサービスはない。詳しく知りたいものに遭遇したとき、次の興味深いものが視界に入ってくるまでの時間は数秒しかないので、スピードは重要だ」と語った。
「Ray-Ban Metaスマートグラス」と異なり、Frameは画像や動画を撮影して保存することはできない。Frameには、1つの前面センサーしかない。ユーザーが「このメニューに、ヴィーガンにお薦めのものはあるか」といった視覚ベースの質問をすると、Frameはユーザーの目の前にあるものをキャプチャーするが、そのデータはすぐに破棄される。
Frameの小売価格は349ドル(約5万2000円)で、4月に出荷予定だ。すでに予約の受付が始まっている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」