セーフィー、現場の全方位を見える化するカメラ「Safie GO 360」発表--建設業界2024年問題の解決へ

 クラウド録画サービスを展開するセーフィーは1月30日、電源のみで利用でき、屋外設置が可能なLTE搭載クラウド録画型カメラ「Safie GO 360」を、2月1日より提供開始すると発表した。

左から、セーフィー営業本部第2ビジネスユニット部長の渡部郁巴氏、アイダ設計建設本部部長の堀江久幸氏、清水建設建築総本部生産技術本部生産技術開発センターデジタルマネジメントグループ主査の大垣博氏、清水建設土木東京支店千葉土木営業所外環京葉Gランプ作業所工務主任の石崎裕大氏、セーフィー企画本部IoTソリューション部の中田恵吾氏
左から、セーフィー営業本部第2ビジネスユニット部長の渡部郁巴氏、アイダ設計建設本部部長の堀江久幸氏、清水建設建築総本部生産技術本部生産技術開発センターデジタルマネジメントグループ主査の大垣博氏、清水建設土木東京支店千葉土木営業所外環京葉Gランプ作業所工務主任の石崎裕大氏、セーフィー企画本部IoTソリューション部の中田恵吾氏

 Safie GOシリーズは、インターネット環境を整えることが難しい屋外でも設置できるクラウド録画型カメラで、2017年12月から提供を開始している。新製品のSafie GO 360は、全方位を広範囲に撮影できる魚眼レンズを備えたカメラにより、狭小地の撮影でも、焦点距離が近い対象物を歪みなく映し出すことが可能だという。

Safie GO 360
Safie GO 360

 過去の映像を振り返る際にも、上下左右360度の自由に動かせる画角により、映像を隅々まで確認できる。また、現場監督や作業員自身が設置できるため、取り外しの手間やコストがかからないことも特徴だという。

設置したカメラによるダッシュボード機能の画面
設置したカメラによるダッシュボード機能の画面

 セーフィー営業本部第2ビジネスユニットで部長を務める渡部郁巴氏は、「2024年、建設業界は3つの動きに直面する。1つは、4月から建設業で時間外労働の上限規制が適用されること。2つは、6月を目処にアナログ規制が緩和され、検査や点検でウェアラブルカメラなどによる業務効率化が可能になること。3つは、2025年の大阪万博の開催やリニア新幹線の建設など、建設業の需要が拡大すること」と業界の現状について述べ、Safie GO 360がこれらの動きに貢献できるとした。

 すでにSafie GOシリーズを導入している清水建設で、土木東京支店千葉土木営業所外環京葉Gランプ作業所の工務主任を務める石崎裕大氏は、「将来的な人手不足に備えて、今から若手技術者を育成していく必要がある。工事現場の記録映像を若手技術者に見せ、熟練技術者の動きを知ってもらうことで、技能伝達の省力化にも役に立っている」と話し、撮影した映像で動画マニュアルなども作成できそうだとコメントした。

設置風景
設置風景
清水建設において、提供開始に先行した実証期間に設置したカメラ
清水建設において、提供開始に先行した実証期間に設置したカメラ

 渡部氏は、「現場の一次情報を確実にデータ化することがファーストステップではあるが、将来的にはAI解析による危険行動の検知なども取り入れ、管理者が映像を見る時間を短縮したり、より現場に役立つことを実現していきたい」と、今後の展望を語った。

プレスリリース

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