「Vision Pro」を最初に発表して以来、Appleは空間ビデオを体験できることを主なセールスポイントとして挙げるにとどめ、同製品の機能についておおむね沈黙を保ってきた。しかし今回、複数の新しいエンターテインメント体験を発表することで、同ヘッドセットを最高のエンターテインメントデバイスとして宣伝している。
「Apple Vision Proは、究極のエンターテインメントデバイスだ」と、Appleのワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデントを務めるGreg Joswiak氏は述べている。
発売時にユーザーは、150を超える3D映画、「Apple Immersive Video」、人気の高い各種配信サービスを、「visionOS」を介して利用できるという。
visionOSを使用することにより、「Apple Music」や「Apple TV」のほか、「Disney+」「ESPN」「MLB」「PGA Tour」「Max」「Discovery+」「Amazon Prime Video」「Paramount+」「Peacock」「Pluto TV」「Tubi」「Fubo」「Crunchyroll」「Red Bull TV」「IMAX」「TikTok」「MUBI」などの配信サービスを含む、さまざまなエンターテインメントサービスおよびプラットフォームを利用できる。
Appleによると、visionOSには、飛行機の搭乗者が映像を安定させて理想的な機内視聴体験を実現できる「Travel Mode」(トラベルモード)や、特定のアプリや機能を家族や友人と共有できる「Guest User」(ゲストユーザー)という機能もあるという。
同社は、幅が100フィート(約30m)あるかように感じられるスクリーンによって没入感が得られるVision Proの標準的な視聴体験と、「Environments」におけるシネマティックな視聴体験に加えて、Apple Immersive Videoを発表している。
Immersive Videoは、「空間オーディオ」で収録された180度の3D 8K映像で、視聴者が物語に没入できるよう設計されている。Vision Proの発売時から、「Alicia Keys: Rehearsal Room」「Adventure」「Prehistoric Planet Immersive」「Wild Life」など、厳選された没入型の映画やシリーズを、Apple TVアプリで追加料金なしに楽しめる。
さらに、「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」や「スパイダーマン:スパイダーバース」を含む、150を超える3D映画を視聴できる。お気に入りの映画の3D版をApple TVアプリで購入またはレンタルすることも可能で、3D版の映画を所有している場合は、そのバージョンを追加料金なしにVision Proで視聴できる。
Appleによると、Vision Proの発売に合わせて、Disney+などの配信アプリでも最新映画の3D版が提供される予定で、今後の新作については、2D版の公開と同時か、少し遅れて3D版がリリースされることになるという。
これらの高度な視聴体験を可能にするのは、Dolby Visionを備えた2つの超高解像度のOLEDマイクロディスプレイを含む、Vision Proの没入技術である。まったく新しい「R1」チップは、各ディスプレイに12ミリ秒毎に画像をストリームする。
Vision Proは、高度な空間オーディオシステムによって没入感あふれるサウンドも提供する。Appleによると、この空間オーディオシステムは、「パーソナライズされた空間オーディオ」を送信する、デュアルドライバーのオーディオポッドで構成されており、ドルビーアトモスとロスレスオーディオに対応しているという。
Apple Vision Proは、米国で1月19日から予約注文受付が開始し、2月2日から店舗販売が開始される。価格は3499ドル(約50万円)。
Appleのプレスリリースこの記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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