OpenAIは米国時間1月10日、「GPT Store」を開設した。これは「ChatGPT」のチャットボット技術を特定用途向けに調整したAIチャットボットのアプリストアだ。ハイキングなどのコースを提案してくれる「AllTrails」やプログラミングを教えてくれる「Code Tutor」、デザインツールの「Canva」、本をおすすめしてくれる「Books」といった幅広いGPTアプリを利用できる。
ChatGPTは、OpenAIの大規模言語モデル「GPT-3」「GPT-4」を用いたチャットボットだ。同社は2023年11月、開発者がChatGPTを使って独自の「GPTs」を作成できるようにした。GPTsは、特定用途向けに調整され、独自の追加情報で強化したChatGPTのカスタムバージョンだ。
今回開設されたGPT Storeは、ユーザーが探しているものを簡単に見つけられるよう、これらのGPTsを宣伝し、分類することを目的に設計されている。OpenAIのサブスクリプションに加入していれば、GPT StoreでGPTsを利用したり、公開したりできる。GPTsの作成にプログラミングの専門知識は不要だ。OpenAIによると、これまでに300万を超えるGPTsが作成されているという。
現時点でGPT Storeには、注目のGPTsが4つ、最も人気のものが6つ紹介されている。また、カテゴリーとして「Dall・E」「ライティング」「生産性」「調査・分析」「プログラミング」「教育」「ライフスタイル」が用意されている。
このストアが成功すれば、AI技術をより身近で、便利で、利益を生み出すものにする新たな節目となり、消費者に評価される企業として、OpenAIのこの分野におけるリーダーシップはより強固なものになるだろう。同ストアはAppleの「App Store」が「iPhone」向けアプリを提供しているのと似ている。また、そうしたアプリストアと同様に、GPT Storeは、GPTsの利用から作成者が利益を得られる方法を提供する。収益分配の仕組みはまだ明らかにされていないが、3月末までに開始されるという。
OpenAIの公式発表この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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