Qualcommは米国時間1月4日、新しい「Snapdragon XR2+ Gen 2」チップセットを発表した。このシングルチップアーキテクチャーは、Metaの「Quest」やHTCの「Vive」など、2024年に発売予定の人気の高性能ヘッドセットに搭載される可能性が高い。
2023年の「Snapdragon XR2 Gen 2」の後継モデルであるXR2+ Gen 2は、GPU周波数が15%、CPU周波数が20%向上しており、90fpsで片目あたり4.3Kの解像度をサポートする。また、12台以上のカメラを同時に使用できる機能とオンデバイス人工知能(AI)機能も備えており、ユーザーの動きと周囲の環境をより簡単に追跡して、より没入的で、現実空間とデジタル空間の調和の取れた仮想現実(VR)および複合現実(MR)体験を実現できる。
明らかに、XR2+ Gen 2は、あらゆる機能を備えたヘッドセット(つまり、まもなく発売が予定されているAppleの3499ドル(約52万円)の「Vision Pro」に匹敵する機能を備えたヘッドセット)をターゲットとしているが、Qualcommによると、ハードウェアメーカーが採用しやすい価格に設定する予定だという。Vision Proと競合するウェアラブル製品は、どれくらい手頃な価格になるだろうか。現時点では不明だが、若干性能が劣るXR2 Gen 2を搭載した「Meta Quest 3」が499ドル(日本では7万4800円)で販売されていることなどを考えると、MRの未来は実際にはそれほど高価なものにはならないかもしれない。
新しいSnapdragon XR2+ Gen 2チップセットは、「Android」エコシステムとモバイルVRデバイス開発の専門知識を持つGoogleおよびサムスンと共同で開発されている。3社はMRプラットフォームを共同開発する計画を2023年2月に発表していた。
Qualcommの発表この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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