グーグルが選ぶ、2023年のお気に入り「Chrome」拡張機能--AI関連が多数

Lance Whitney (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2023年12月27日 12時36分

 自分に合ったブラウザー拡張機能を見つけるのはなかなか難しい。興味のあるものを検索して見つけるだけでなく、実際に追加して使い勝手をひとつずつ試してみる必要があるからだ。

Chromeのアドオン
提供:Google

 Googleが先頃発表した、2023年のお気に入り「Chrome」拡張機能をチェックすれば、そうした手間が少し省けるかもしれない。

 Googleはまず、「Get tasks done faster」(タスクを迅速に終える)というカテゴリーで同社お気に入りの5つの拡張機能を挙げている。これらはいずれも人工知能(AI)を活用したものだ。

 「Scribe」はAIを用いてユーザーのワークフローを文書化することで、職場でのさまざまなプロセスの訓練を実施するためのガイド作成を支援してくれる。「DeepL翻訳」はウェブページの内容を即座にさまざまな言語に翻訳する拡張機能だ。「QuillBot」は、文章作成時(電子メールの作成や返信)におけるスペルチェックや文法チェック、表現の言い換えを支援してくれる。

 「Sider」は、「ChatGPT」や「Claude」「Bard」といった人気のAIツールを使用する際、専用のタブを開かずとも素早くアクセスできるよう、Chromeにサイドバーを付加してくれる。求職中のユーザーは「Teal」を用いることで、一般的な求人サイトの求人をブックマークし、自分が応募した求人案件を全て追跡できるようになる。

 オンライン会議の議事録作成は面倒な作業だ。「Transkriptor」は音声を自動的にテキストに書き起こすことで、発言の捕捉や議事録の作成を支援してくれる。Transkriptorは100を超える言語を取り扱えるため、世界各地にいる同僚と議事録を共有できる。

 ブラウザーをカスタマイズして、数多くの視覚的要素で飾り立てたい人がいる一方で、ミニマリズムを追求したい人もいる。「Bonjourr」は後者の人に向けた拡張機能であり、スタートページをすっきりとシンプルにし、無駄な視覚的要素で気が散らないようにしてくれる。

 Googleはアクセシビリティーを向上させる拡張機能として、「Speechify」を挙げている。これは記事や電子メール、PDFの内容を自然な音声で読み上げるTTS(Text To Speech)だ。読み上げ音声として、スヌープ・ドッグやグウィネス・パルトローといったセレブの声も選択できる。また「Equalizer for Chrome Browser」は、ウェブサイトからの楽曲やその他のサウンドのオーディオクオリティーを向上させるためのコントロールを追加する拡張機能だ。

 買い物で得をしたくないという人はいないだろう。「Coupert」は、オンライン販売サイトで商品を購入しようとした際に、自動的にさまざまなウェブサイトをスキャンしてプロモーションコードを探し出し、使用できるようにしてくれる。

 最後に、クールなゲームをプレイしてみたいという人向けに「Boxel 3D」という、拡張機能で作られたゲームがある。これはボックスをジャンプさせて障害物を乗り越えていくゲームだ。また自分でゲームを作ったり、他の人が作ったゲームを楽しめるオンラインプラットフォーム「Roblox」を強化するための「BTRoblox」(Better Roblox)もある。

 Googleはこれらの拡張機能をChrome ウェブストアへのリンクとともに紹介したページを用意している。興味のある人はのぞいてみるといいだろう。

Googleのブログ

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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