ブログ投稿などオンラインで公開する文章の作成に困ったときは人工知能(AI)に手助けしてもらいたいと思っている「Google Chrome」ユーザーがいたら、間もなくいいことがあるかもしれない。Googleは、2024年初めの正式な提供開始を目指して、Chromeで「Help me write」機能をテストしているようだ。Help me writeは、Googleのほかのサービスではすでに利用可能で、どういった内容が必要かを説明すれば、ユーザーのために文章を作成してくれる。
9to5GoogleとAndroid Policeが報じているように、Help me write機能がChromeにも導入される可能性があるというニュースは、Chromeの情報に詳しい「Leopeva64」による「X」への投稿を通じて非公式に伝わった。Leopeva64が米国時間12月6日に投稿したポストには、間もなく追加される新機能をテストする試験運用版ブラウザー「Chrome Canary」の最新バージョンにあるHelp me writeオプションの説明とスクリーンショットが添えられていた。
ある画像では、「Reddit」への投稿記事を作成するフォームでテキストを右クリックして表示されるコンテキストメニューに、このオプションが表示されている。ただし、実際にはまだ使えないようだ。Leopeva64は別の投稿とスクリーンショットで、Chromeの設定に「Experimental AI」(実験的AI)という新しいカテゴリーがあると報告している。そのカテゴリーの中には、Help me writeを含むAI関連の新しいオプションがいくつか表示されている。
Leopeva64の発見を再現できるかどうか確かめるため、筆者は最新版の「Chrome Canary version 122」を実行してみた。しかし、Experimental AIもHelp me writeオプションも見つからなかった。そこでLeopeva64に、どうやってCanaryの新機能にアクセスしたのか尋ねてみたが、今は事情が少し複雑で、Chromeの隠し機能を有効にするためのトリックは秘密にしておきたいとのことだった。
GoogleにもAIの新機能について問い合わせてみた。しかし同社の広報担当者は、Chromeで初期の実験段階にあるこれらのAI機能について、詳細はコメントできないと述べた。
Help me write機能は、すでに「Gmail」や「Googleドキュメント」などの「Google Workspace」製品に組み込まれている。例えばGmailでは、簡単なテキストを入力するだけでメールを作成してくれる。メールの新規作成フォームの下部に表示されたオプションを選択して文章の再作成やブラッシュアップをしてもらうことも可能だ。
同機能がChromeに搭載されるかどうかはほどなくして判明するだろう。Chromeのリリースに関するGoogleのロードマップによると、バージョン122のベータ版は2024年1月下旬から2月上旬、安定版は2月14日に公開が予定されているからだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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