パナソニック エレクトリックワークス社は12月21日、簡単にランプを交換できる「LEDフラットランプシリーズ」の新製品として、ゆらぐ光を演出する「LEDフラットランプ ゆらぎ点灯タイプ」を発表した。心地よい照明を提案し、飲食店や商業施設の誘客や滞在時間の長期化の狙う。
発売は2024年2月21日。「キャンドルタイプ」と「ホタルタイプ」の2種類をそろえ、フラットランプ単体の税込価格は1万5840円になる。LEDフラットランプ対応の照明器具に取り付けて使用できる。戸建て住宅の庭やベランダのほか、集合住宅のエントランス付近、そのほか店舗や宿泊施設などへの導入を想定しているという。
パナソニック エレクトリックワークス社ライティング事業部ライフスタイリングライティングBUの栗栖康平氏は「コロナ禍で外での飲食が推奨されたが、コロナが収まり観光客などを取り込みたい店舗では、照明が店舗の顔にもなっており、演出性も求められている。一方、PFI(民間活力導入)によるまちづくりが官民連携で進んでおり、集客力を高める上質な空間づくりが求められている」と、まちづくりの現状について触れた。
LEDフラットランプ ゆらぎ点灯タイプは、風で揺らぐキャンドルの炎のような不規則なゆらぎを演出するキャンドルタイプと、蛍の光のような一定のリズムで規則的なゆらぎを演出するホタルタイプの2タイプをラインアップ。それぞれゆらぐ光で居心地の良さを演出できることがポイントで、心地よい空間づくりに役立つという。
東京理科大学 教授の吉澤望氏によると「明るさが一定の通常のLEDフラットランプと比較し、ゆらぎ点灯タイプは、誘目性能や居心地のよさを高める効果が確認されている」としており、通行時の目の引きやすさはゆらぎなしタイプに比べて1.8倍(キャンドルタイプは1.6倍)、着席時の居心地の良さは2.0倍(キャンドルタイプは1.8倍)という検証結果が出ているとのこと。加えて、ゆらぐことによって明るさが変化するため、通常のランプに比べ、キャンドルタイプは約50%、ホタルタイプは約60%の省エネにも結びつく。
ゆらぐタイプの照明はすでに登場しているが、照明器具とランプが一体型のため、導入には特別な工事や設定が必要だったとのこと。LEDフラットランプ ゆらぎ点灯タイプは、JIS規格である「GX53口金」を使用した薄型のLEDランプのため、LEDフラットランプ対応の照明器具に取り付けられる簡便さもポイントだ。
栗栖氏は「より取り付けが簡単なフラットランプの登場により、誰でも光の演出ができるようになる。これを軸に光の演出方法を拡大していきたい」とした。
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