KDDIら、レベル4飛行で医薬品を輸送する実証--有人地帯で補助者なし目視外飛行

 KDDI、KDDIスマートドローン、日本航空、東日本旅客鉄道、ウェザーニューズ、メディセオは12月8日、医薬品をドローンの有人地帯における補助者なし目視外飛行となるレベル4飛行で輸送する実証を実施すると発表した。都内におけるドローン物流サービスの早期の社会実装を目指す。

実証のイメージ
実証のイメージ

 今回の実証は、東京都の「ドローン物流サービスの社会実装促進に係る実証プロジェクト」に基づき、東京都西多摩郡檜原村で実施するもの。実証期間は12月14日から12月20日まで。11時ごろから16時ごろまで、1日最大3往復を予定する。

 檜原診療所と特別養護老人ホーム 桧原サナホームを結ぶ、有人地帯の上空を含む飛行ルート、往復約4.8kmを設定し、物流用ドローンの自律飛行による医薬品を輸送する。

飛行ルート
飛行ルート

 使用するドローンはACSL製の「PF2-CAT3」。全長1174mm✕1068mmで、高さ601mm。最高飛行速度は水平10m/sとなり、最大航続時間は17.5分だ。

 KDDIがプロジェクト全体取りまとめ、KDDIスマートドローンが、スマートドローンプラットフォームの提供、レベル4飛行における機体運航業務を担当。日本航空はドローン物流ビジネスの策定・評価検証、東日本旅客鉄道はドローン物流ビジネスの将来的な実装場所にかかる検討支援を担う。安全運航のための気象データ提供および助言はウェザーニューズ、ドローンを利用した医薬品配送手順の策定および検証はメディセオが請け負う。

 実証の終了後には、2023年度中にドローンが自動で離着陸できるドローンポートを導入し、安全性や運航業務省人化の検証など、ドローン物流サービスの実装に向けてさらなる実証を行う予定。サービス検証と併せて、恒常的なドローンの飛行に必要な安全運航体制やビジネスモデルを検討していく方針だ。また、2024年度には都心部でのレベル4飛行を見据えた長期的なドローンのサービス実証を行う計画で、将来的には、ドローンを活用したまちづくりの実現に向け、物流をはじめとする多様なサービスの展開を目指すとしている。

プレスリリース

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]