ドワンゴは12月4日、同社が運営する動画コミュニティサービス「ニコニコ」のプレミアム会員料金について、2024年3月1日から改定すると発表した。現行の月額550円から、改定後は月額790円(いずれも税込)となる。あわせて、2023年12月~2024年3月にかけて、「ニコニコ動画」および「ニコニコ生放送」の複数のアップデートを実施する。
ニコニコにおけるプレミアム会員は、ニコニコをより快適に楽しめる有料プランとして2007年6月に導入を開始。16年間にわたって価格変更なく提供していたという。今回の価格改定について、同社では「昨今、各種コンテンツ調達費や円安によるインフラコストを含むニコニコ運営全般に関わる原価の高騰が続くなかで、サービスの成長に向けた投資を同時に行っていくためには、効率化や経費削減といった運営努力のみでは現行の価格を維持することが難しい状況となった」と説明。今後、今回の価格改定と継続的な運営の効率化や合理化による利益をもとに、ニコニコ動画やニコニコ生放送をはじめとしたニコニコ関連サービスの機能アップデートや環境整備に取り組むとしている。
新たな料金として、クレジットカードやスマートフォン、PayPalにおける月額払いは550円から790円へ。Apple ID/Google Play定期購入は720円から990円へと改定。年額払いについても、クレジットカードは6600円から7900円へ、Apple ID/Google Play定期購入では6800円から9900円に、90日チケットの価格も、1760円から2370円(上記いずれも税込)に改定となる。また、前述の通りプレミアム会員価格の改定は2024年3月1日からとなっているが、Apple IDないしGoogle Playでの定期購入機能で新規登録の場合は、1月31日から改定後の料金としている。
なお同社ではプレミアム会員に対して、2024年2~4月までの3カ月間、ニコニコポイント200ptを毎月配布(合計最大600pt)するという。また、12月4日から期間限定で「プレミアム年額払い えらべる特典キャンペーン」といった、キャンペーン施策も実施する。
アップデートについては、ニコニコ動画において「30分以上(6時間以下)の長さの動画でも最高1080p画質で変換・視聴可能に」(12月4日実施)、「エコノミーモード廃止」(2024年3月1日予定)、「投稿できる動画ファイルサイズの上限を、最大3GBから6GBに拡張」(決定次第告知)、ニコニコ生放送については、「ユーザーレベルに応じて、プレミアム会員は最長24時間まで、一般会員は最長12時間まで放送可能」(2024年2月中旬頃)、「ユーザーレベル40以上の放送者の番組のタイムシフト公開期間を7日間から60日間に延長」(2024年2月下旬頃)、「モデレーター機能(放送者から指名された視聴者が、放送者の代わりに「モデレーター」として番組内のコメントを管理できる機能)」と「放送者が番組サムネイルを指定できる機能」(決定次第告知)を、それぞれ予定している。
ニュースリリース 「ニコニコインフォ」内「【重要】ニコニコ動画/生放送のアップデートとニコニコプレミアム会員料金の改定について」
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス