OpenAIは「ChatGPT」公開1周年の節目を目前に控えた米国時間11月17日、Sam Altman氏が最高経営責任者(CEO)を退任し、取締役会を離れることを発表した。責任を果たす能力に支障があることを理由として挙げた。
発表によると、Altman氏の退任は、「慎重な審議プロセス」の結果、同氏が取締役会とのコミュニケーションにおいて「一貫して率直」でないという結論に達したためだという。
「Altman氏の退任は、取締役会による慎重な審議プロセスを経たもので、彼は取締役会とのコミュニケーションで一貫して率直ではなく、取締役会の責任を果たす能力に支障をきたしているとの結論に達した。彼が今後もOpenAIを率いていく能力を、取締役会はもはや信頼していない」と、OpenAIは述べた。
これに続けて、取締役会役員らはAltman氏の同社に対する多くの貢献に謝意を表したが、同社が前進するためには新しいリーダーシップが最終的に必要と考えていることを明らかにした。
Altman氏に代わってOpenAIの最高技術責任者(CTO)を務めるMira Murati氏が直ちに暫定CEOに就任し、同社は恒久的なCEO探しを正式に開始する。
Murati氏は、OpenAIの統括チームに5年間所属しており、在籍期間が長く、同社とのつながりが深く、ガバナンスやポリシーに関する経験があることから、暫定CEOとして適任と取締役会は考えている。
「当社の研究、製品、安全機能の統括者として、Mira(Murati氏)は暫定CEOに就くのに極めて適任だ。彼女がこの移行期間中にOpenAIを率いる能力に、われわれは全幅の信頼を寄せている」と、取締役会は述べた。
OpenAIの共同創設者で取締役会会長だったGreg Brockman氏も同社を離れる。Brockman氏は同社を自身のアパートで創設した人物だ。
Altman氏はソーシャルメディア「X」に、「OpenAIで過ごした時間が大好きだった。私個人にとって、また、願わくば世界にとっても少しは、変革をもたらすものだった。何よりも、このような才能あふれる人々と働けることが大好きだった。次については、後ほど詳しく説明する」と投稿した。
しかし18日には、投資家らの反発や相次ぐ社員の退社を受けて、取締役会がこの決断を再考し、Altman氏にCEO職への復帰を打診したという報道が浮上した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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