スマートフォンに保存している特定のアプリやデータ、写真を非表示にしておきたいと思うのは今に始まったことではないが、すべてのデータを安全に保てる万能の解決策はこれまでなかった。
一部のアプリは写真を非表示にして保護する機能を備えており、個々のアプリを非表示にできる場合もある。ファイル管理アプリ「Files by Google」には「安全なフォルダー」という機能がある。「Googleフォト」にも「ロックされたフォルダー」を作成できる機能があり、スマートフォンの画面ロックで保護することによってアクセスを制限でき、クラウドにバックアップされることもない。
「Android」の情報に詳しい著名なジャーナリストMishaal Rahman氏は、「Android 14 QPR2ベータ1」について調べていたところ、「Private Space」という新しい設定ページを発見したという。このページには、「Unlock using screen lock」(画面ロックを使用してロックを解除)と「Show Private Space」(プライベートスペースの表示)を切り替えられるオプションがある。また、「Create Private Space」(プライベートスペースの作成)や「Delete Private Space」(プライベートスペースの削除)というオプションも表示されている。「Create Private Space」をタップすると、Androidシステム内に新しいユーザープロファイルが作成される。
プライベートスペースは、スマートフォン上のアプリなどを他人に見られないよう隠せるようにするための機能だと考えられる。これを使用する利点としては、サードパーティー製のアプリを使う必要がないこと、フォルダーを間違えてデータを保存してしまってものぞき見されるリスクがないこと、写真やアプリなどのデータを保護できることなどが挙げられる。プライベートスペースはメインのプロファイルとはまったく別のプロファイルのようなので、セキュリティが大幅に強化される可能性がある。
これはまだ開発中のビルドであるため、今後さらに多くの機能が追加されていくのはほぼ間違いない。この機能がフルリリースされる時期は不明だが、少なくとも開発モードで確認できるということは、開発がかなり進んでいることを示している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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