Googleは5月、自社の検索エンジンに人工知能(AI)を組み込んだ「Search Generative Experience(SGE)」を発表した。それ以来SGEは、Search Labsを有効にしたユーザーを対象に試験運用されている。まだ利用していない人も、最近のアップデートを見れば興味がわくかもしれない。
SGEでは既に、AIが生成した情報が検索結果に表示されたり、自分に合ったおすすめ商品がショッピング時に表示されたりと、便利なAI機能を活用できるが、Googleは最近、より簡単にフォローアップの質問をする機能や翻訳の強化など、さらなる機能を追加し、提供地域も拡大した。
GoogleはSGEの試験運用を通して、フォローアップの質問によってトピックに関するさらなる情報を得る機能がユーザーに評価されていることが分かったとしている。そこで同社は、検索結果ページからフォローアップの質問をするためのより簡単な新しい方法を試験している。
検索結果の概要の下にある「追加で聞く」または「もっと聞く」という欄にフォローアップの質問を入力するだけで、この機能を利用できる。
この新機能は、米国の英語版ユーザーを対象に今後数週間のうちに提供開始される。
また、翻訳機能も向上する。元の文に複数の意味を持つ単語が含まれる場合、翻訳の精度に曖昧さが生じる場合があるという問題に対処するものだ。
このような場合、その単語は下線とともに表示されるようになる。単語をタップすると複数の意味が表示され、ユーザーはその中から意図するものを選択し、翻訳に反映させることができる。
この機能は米国で、英語からスペイン語への翻訳を対象にまもなく提供され、近い将来、より多くの国と言語に対応する予定だという。
SGEの提供地域も拡大し、新たに120カ国以上で利用できるようになった。使用言語には、これまでの英語のほかにスペイン語、ポルトガル語、韓国語、インドネシア語が加わった。
最後に、SGEはコーディングと健康に関するインタラクティブな情報を提供できるようになる。関連する検索では特定の単語がハイライトされ、その上にカーソルを置くと定義や関連する画像が表示される。
このアップデートは、米国の英語ユーザーを対象に12月中に提供され、さらに多くの国と言語にも近く拡大するという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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