垂直離着陸可能な電動マルチコプター(eVTOL)を開発中のArcher Aviationと、インドで旅行事業を展開しているInterGlobe Enterprisesは、eVTOLによる空中タクシーサービスをインドで2026年に提供開始すると発表した。
両社は複数のインド企業と提携し、eVTOLの運用、資金管理、発着ポート(Vertiport)インフラの建設、パイロットおよびその他スタッフの訓練に取り組む。サービスで利用する予定のeVTOLは、Archerの量産機「Midnight」。
Midnightは、低速での離着陸時に必要な揚力を発生するためのローター6個と、垂直飛行と水平飛行の両方で使用する角度変更可能なローター6個という、合計12個のローターを備える固定翼機。積載能力は1000ポンド(約454kg)以上あり、パイロット1人と乗客4人を乗せられて、航続距離は100マイル(約161km)。充電は約10分で済み、飛行の合間に終えられる。20マイル(約32km)ほどの区間を往復する用途に適しているという。
予定している飛行コースは、インドのデリーの、コンノートプレイスとグルグラムを結ぶ27km。自動車だと60分から90分かかる移動を、約7分で済ませられると見込む。さらに、旅客輸送にとどまらず、荷物や医薬品、救急搬送、チャーター輸送といったサービスへの展開も想定している。
インドでのサービス展開に向け、最大200機のMidnightを導入する予定。
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