Archer Aviationは、垂直離着陸可能な電動マルチコプター(eVTOL)「Midnight」の購入を予定している米空軍から、最初の費用として100万ドル(約1億4889万円)弱を受け取った。
Midnightは、低速での離着陸時に必要な揚力を発生するためのローター6個と、垂直飛行と水平飛行の両方で使用する角度変更可能なローター6個という、合計12個のローターを備える固定翼機。量産向け機体で、積載能力は1000ポンド(約454kg)以上。パイロット1人と乗客4人を乗せられる。
航続距離は100マイル(約161km)。充電は約10分で済み、飛行の合間に済ませられるとしている。20マイル(約32km)ほどの区間を往復する用途に適していて、自動車だと60分から90分かかる移動を、10分から20分程度に短縮できると見込む。
Archerは、最大6機のMidnightを米空軍へ納入する契約を米国防総省(DoD)と結んでいる。契約金額は、最大1億4200万ドル(約211億4238万円)という。
米空軍が支払った今回の費用は、パイロット訓練用のフライトシミュレーター導入に充てられる。
なお、Midnightの量産は、自動車メーカーグループのStellantisが支援している。また、United AirlinesはArcher製eVTOLを100機購入する予定。
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