Counterpoint Technology Market Researchは、電気自動車(EV)用バッテリー市場に関する調査結果を発表した。2023年上半期において、全世界で販売されたEVの搭載バッテリー総容量は300GWh超で、前年同期に比べ54%増。2030年には、1年間の総容量が4TWhに達すると予測した。
ここではバッテリーEV(BEV)およびプラグインハイブリッド車(PHEV)をEVとしており、ハイブリッド車(HEV)と燃料電池車(FCV)は対象にしていない。
バッテリーメーカー別では、寧徳時代新能源科技(Contemporary Amperex Technology:CATL)がもっとも多く、これにBYD、LG Energy Solutions(LGES)が続く。これら3社で、全体の3分の2近くを占めた。容量ベースのシェア上位は以下のとおり。
現在のEV用バッテリー市場は激変期にあり、今後数年でACCやVerkor、Northvolt、E4Vといった新興メーカーが台頭すると見込む。また、バッテリー専業メーカーだけでなく、TeslaやVolkswagen(VW)、BMW、Mercedes-Benz、Stellantisなどの自動車メーカーもバッテリーセルとバッテリーパックの内製に取り組んでおり、バッテリー市場の競争は激しさを増すと予想する。
2023年上半期のバッテリー容量をEVメーカー別でみると、Tesla(21%)、BYD(16%)、VW(8%)の3社で全体の45%近くある。
Tesla「Model 3」「Model Y」の販売好調が、CATLおよびLGESのシェア確保につながったという。Hyundai Motor(ヒョンデ)およびKia Motors(起亜自動車)、Ford MotorがSK Innovationの、RivianおよびBMWがSamsung SDIの、シェア拡大にそれぞれ貢献した。
北米では、Teslaの各種モデルに多くバッテリーを供給するパナソニックが存在感を発揮している。
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