IDCは、タブレットとChromebookの世界市場に関する調査結果の速報値を発表した。2023年第3四半期の出荷台数は、タブレットが3320万台で前年同期の3870万台に比べ14.2%減、Chromebookが350万台で同450万台の20.8%減だった。
タブレットに対する需要は低いままだが、第3四半期の出荷台数は季節的な要因で第2四半期の2830万台に比べ18%増えた。ただし、ホリデーシーズンを迎える第4四半期も状況が大きく変わらないという。マクロ経済の改善も期待できないため、購買が活発になるのは2024年にずれ込むと見込む。
タブレット出荷台数の上位5ベンダーなどは以下のとおり。括弧内は、いずれも前年同期の数値と前年同期比。
1位:Apple
- 出荷台数:1250万台(1470万台、-15.1%)
- 市場シェア:37.5%(37.9%)
2位:サムスン電子
- 出荷台数:600万台(720万台、-17.1%)
- 市場シェア:18.0%(18.6%)
3位:レノボ
- 出荷台数:260万台(270万台、-4.2%)
- 市場シェア:7.9%(7.0%)
4位:ファーウェイ
- 出荷台数:230万台(240万台、-5.7%)
- 市場シェア:6.8%(6.2%)
5位:Amazon.com
- 出荷台数:220万台(430万台、-49.5%)
- 市場シェア:6.5%(11.1%)
その他
- 出荷台数:770万台(740万台、+4.6%)
- 市場シェア:23.3%(19.1%)
合計
- 出荷台数:3320万台(3870万台、-14.2%)
タブレット出荷台数(出典:IDCの公表データをグラフ化)
タブレット出荷台数ベースの市場シェア(出典:IDCの公表データをグラフ化)
Chromebooksの出荷も低迷が続いている。しかし、教育機関のデバイス更新が先延ばしにされていたことと、政府支出の余剰予算の影響で、持ち直す可能性はあるとした。
Chromebook出荷台数の上位5ベンダーなどは以下のとおり。括弧内は、いずれも前年同期の数値と前年同期比。
1位:エイサー
- 出荷台数:100万台(110万台、-6.3%)
- 市場シェア:28.3%(23.9%)
2位:HP
- 出荷台数:70万台(80万台、-16.0%)
- 市場シェア:19.0%(17.9%)
2位:Dell Technologies
- 出荷台数:70万台(90万台、-28.1%)
- 市場シェア:19.0%(20.9%)
3位:レノボ
- 出荷台数:60万台(80万台、-20.9%)
- 市場シェア:18.2%(18.2%)
4位:ASUS
- 出荷台数:20万台(30万台、-23.1%)
- 市場シェア:6.4%(6.6%)
その他
- 出荷台数:30万台(60万台、-42.1%)
- 市場シェア:9.1%(12.5%)
合計
Chromebook出荷台数(出典:IDCの公表データをグラフ化)
Chromebook出荷台数ベースの市場シェア(出典:IDCの公表データをグラフ化)