クアルコムは現地時間10月25日、同社初となるハイエンドPC向けプロセッサ「Snapdragon X Elite」を搭載したPCが9社から登場すると明らかにした。
Snapdragon X Eliteの特徴は、新開発のCPU「Oryon」(オライオン)を搭載した点だ。同CPUは、過去にAppleでプロセッサの開発を率いたGerard Williams氏(現クアルコム)を中心に開発された。
クアルコムによると、Snapdragon X EliteはAppleの「M2」に比べてマルチスレッド性能が最大50%高速だという。
また、Intelの「Core i7-1360P」「Core i7-1355U」より2倍高速な一方、消費電力は最大68%も少ないとした。GPU性能でもインテル製のCPUを大きく上回っていると宣言した。
米国ハワイで開催中のイベントでは、Snapdragon X Eliteを搭載したPCについて、Surfaceシリーズを展開するMicorosftのほか、レノボ、HP、デル、Acer、HP、HONOR、シャオミ、サムスンが用意していることが明かされた。
Snapdragon X Eliteを搭載したPCは2024年半ばごろに登場する見通しだ。
また、Snapdragon X Eliteはエンタープライズ向けの強固なセキュリティに対応することも強調された。さらに、スマートフォン向けプロセッサの設計をベースにしており、スマートフォンのような高度なカメラやオーディオをサポートすることも明かされた。
さらに、1秒間に45兆回の演算処理を実行でき、かつオンデバイス上で生成AIを実行できるなどの高いAI処理能力を挙げ、Snapdragon X Elite搭載PCの導入が、業務の効率化にも大きく繋がるとした。
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