ドワンゴとKADOKAWA、クラシック界で活躍する最新技術を活用したバーチャルアーティストを開発へ

 ドワンゴとKADOKAWAは10月24日、東京交響楽団の特別監修のもと、クラシック界初とうたう、バーチャル上に精密に楽器演奏者を再現する技術を導入したバーチャルアーティスト開発を行うプロジェクト「ポルタメタ」の始動を発表。プロジェクト第1弾として、ピアニストのバーチャルキャラクターを開発。あわせて、世界に通用するピアニスト(バーチャルアーティストの“中の人”)を発掘するオーディションを開催する。

バーチャルアーティスト イメージ(イラスト:さん)
バーチャルアーティスト イメージ(イラスト:さん)

 このプロジェクトについては、昨今のクラシック音楽界は、オーディエンスが高齢化し、ファン層の先細りが懸念されていることを背景に挙げる。ドワンゴと東京交響楽団の取り組みは、2020年3月にコロナ禍でライブイベントの中止が相次いでいることを受け、「観客のいない音楽会」と銘打った、オーケストラ史上初となる無観客コンサートをニコニコ生放送でライブ配信したことに始まる。大きな反響を得たことから、同年6月にプロオーケストラ初となるニコニコチャンネル「ニコニコ東京交響楽団(ニコ響)」を開設。この4年間で46公演を、趣向を凝らしたライブ配信を提供してきたという。

 リアルとバーチャル、クラシック音楽とテクノロジーが融合した新しいコンセプトのバーチャルアーティストは、クラシックファンの裾野を広げることを目指して、動画・SNSでの音楽活動を中心に、リアルのコンサートでの演奏も視野に入れ、世界を舞台に展開していく。オーディションの審査委員長には、東京交響楽団の正指揮者で、米国やヨーロッパ、アジアを中心に活躍する原田慶太楼氏を迎える。

東京交響楽団正指揮者 原田慶太楼氏
東京交響楽団正指揮者 原田慶太楼氏

 オーディションについては、11月1日からエントリーを開始。年齢、性別、国籍は問わない。詳細は公式サイトに記載されている。

「ポルタメタ」公式サイト

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