北海道上士幌町(かみしほろちょう)は10月16日、日本航空(JAL)と連携し、航空券のサブスク権についての実証実験を開始すると発表した。
道外からワーケーションを目的として上士幌町に来る人を対象に、上士幌町が助成金を活用する「上士幌町×JAL テレワークサブスクプラン」として提供する。来訪のハードルを下げ、二拠点居住の推進と新たな関係人口の創出を目指す。
上士幌町×JAL テレワークサブスクプランでは、羽田空港~とかち帯広空港間のJAL便が初回搭乗日から60日間乗り放題になる。申込受付期間は10月16日から2024年2月29日までで、2024年3月31日まで搭乗できる。1人あたりの料金(税込)は、12万1000円。
利用にあたり、「往路が羽田空港発のとかち帯広空港着、復路がとかち帯広空港発の羽田空港着のJAL便限定」「居住地が道外であること」「往復の間に1回以上、町内のテレワーク施設である『かみしほろシェアOFFICE』『にっぽうの家 上士幌』『上士幌イノベーションサイト』を利用する」「往復の間の滞在期間中は上士幌町内に宿泊する」「ヒアリング・アンケートに協力する」などの条件がある。
また、搭乗希望日の7営業日前までに申し込む必要があり、審査に最大3営業日を要する場合がある。
法人で申し込む場合は、1企業最大3人まで利用可能。ただし、申込は個人に紐づき、申込者の変更はできない。
上士幌町は、北海道十勝管内の北部に位置する。人口約5000人に対して行政面積は約700平方キロメートルを抱え、総面積の約76%を森林が占める。
畑作、酪農、林業などが基幹産業で、特に乳牛の飼育頭数は全国トップクラスだという。また、高齢者等福祉バスのデマンド化や給食チケットのデジタル化など、ICTを活用したスマートタウン化を推進している。
かみしほろシェアOFFICEを起点に、ワーケーションを通じた関係人口の創出にも取り組んでおり、北欧のオープンサンド・スモーブローのように、上士幌で働く「Kamishihoro “Smørrebrød” Work-style」(カミシホロ“スモーブロー”ワークスタイル)として推進しているという。
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