日本航空(JAL)と、垂直離着陸可能な電動マルチコプター(eVTOL)を開発する米Wisk Aeroは、日本での無操縦者eVTOLによる空中タクシーサービス商業化を想定し、共同検討するとの了解覚書(MoU)に署名した(JAL、Wisk)。
Wiskは、自律飛行が可能でパイロット搭乗が不要なeVTOLの開発に取り組んでいる企業。2019年に米Boeingと米Kitty Hawkの合弁会社として設立された。無操縦者eVTOLによるエアモビリティ提供を目指している。
この種のeVTOLを商用運航するには、従来の航空機と同レベルの安全性や信頼性が求められる。そこで、JALの安全運航ノウハウとWiskの技術力を連携させるという。
両社は、日本での運航を念頭に、無操縦者航空機の安全運航に向けた制度や体制、日本における実証飛行に向けた準備について、共同で検討していく。さらに、無操縦者航空機の航空局認証取得に関しても協力する。
制度設計や整備に関しては、JALグループの航空機整備を担うJALエンジニアリング(JALEC)が進める。
JALと共同で検討(出典:Wisk/YouTube)
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