日本HPは10月18日、オーストラリアで開催している複合イベント「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)シドニー」で、ノートPC、タブレット、デスクトップの機能をシームレスに統合した3in1デバイス「HP Spectre Foldable 17(スペクトル フォールダブル)」と、ハンドルとバッテリを装備したポータブル・オールインワンPC「HP ENVY Move All-in-One 24」を発表した。
グローバルではすでに発表しているが、新たに日本での発売を明らかにした。希望販売価格はHP Spectre Foldable 17が79万8600円で、発売は12月中旬以降。HP ENVY Move All-in-One 24は22万円で発売は11月中旬以降の予定だ。
HP Spectre Foldable 17は、折りたたみ式パネルと一体型のヒンジにより、12.3インチのノートPCから、17インチ画面を備えたスリム型タブレット、ビルトイン式のキックスタンドを備えたデスクトップPCへとシームレスに切り替えられるのが特長だ。Bluetoothのキーボードやペンは、ワイヤレス充電に対応する。
拡張可能なディスプレイはHP Spectre Foldable 17の最大の特長で、Windowsのスナップ機能やHPの拡張モードを利用して、Windowsのレイアウトを迅速に調整し再構成できる。重さはディスプレイのみが約1.35kg、キーボードを含むと約1.62kg。
従来のノートPCモードでコンテンツやウィンドウを切り替えたり、1.5画面の拡張モードやディスプレイとキーボードを分離させた展開モードで写真を編集したりするのにも適している。また、IMAX Enhanced認証を取得しており、IMAXの迫力のある映像を全画面で視聴可能だ。
さらに、HP Spectre Foldable 17は、セキュリティやウェルネス、ジェスチャーコントロールのAIを搭載。プライバシーは、ウォークアウェイロックやウェイクオンアプローチ、プライバシーアラートなどの各種機能を利用して強化した。
また、生産性やコラボレーションを強化するHP Presence 2.0を搭載し、500万画素カメラによる高品位なオンラインでのコミュニケーションを提供するほか、インテル UnisonによりPCとモバイル端末を簡単に接続できる。
HP Spectre Foldable 17は、インテル Evoプラットフォームに準拠して設計された第12世代のインテル Core i7プロセッサーを採用。インテル Iris Xe Graphics搭載による高品位なグラフィックスを楽しめるほか、ノートPCモードでは最大約12時間30分、デスクトップモードでは最大約11時間30分、バッテリ駆動が可能だ。また、Wi-Fi 6E接続、16GBのメモリと1TBのSSDを備える。
HP ENVY Move All-in-One 24の本体にはハンドルが付属し、部屋から部屋への持ち運びがしやすいのが特長だ。また、キックスタンドはHPの特許による自己展開式で、デスクやテーブルに置くとスタンドが自動的に出る機構のため簡単に設置できる。
背面にはポケットがあり、タッチパッド統合型のBluetoothキーボードを収納して持ち運べるようになっている。また、内蔵バッテリの駆動時間は最大約4時間で、仕事やエンターテインメント、ゲーム、オンラインのエクササイズなど、好きな場所に移動してさまざまな用途で利用可能だ。
HP ENVY Move All-in-One 24は、QHDディスプレイによるプレミアムで高解像な映像が見られる。アダプティブサラウンドサウンドを搭載し、ユーザーの場所や一緒にいる人物を感知し、没入型のオーディオ体験を実現するとしている。
第13世代のインテル Core i5プロセッサー、最大16 GBのLPDDR5メモリ、最大1TBのストレージを搭載。また、iOSやAndroid端末を簡単に接続できるインテル Unisonを使用してファイル共有や電話通話、SMS、通知を行える。
さらに、HP Wide Vision 5MPカメラは、統合されたプライバシーシャッターを使用してカメラを手動でオフに切り替えることで、覗き見も防止できる。AIによるイメージシグナルプロセッサーが搭載されており、ユーザーが離席するとデバイスの画面が自動的にオフになり、戻ると直ちに起動。さらにスクリーンタイムや画面距離に対するリマインダーを備た。画面の明るさは、環境ライトセンサーによって周囲環境や時刻に基づいて自動的に調整され、移動の際にも便利だ。
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