華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)は10月17日、「2023年下半期フラッグシップ新製品発表会」を開催。スマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT 4」、オーディオグラス「HUAWEI Eyewear 2」、ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds Pro 3」などを発表した。
WATCH GT 4は、2018年に発売した「GT」シリーズの4代目で、「HUAWEI WATCH GT 3」の後継モデル。10月24日に発売し、ケース径が46mmと41mmの2サイズを用意する。ビジネスマンに最適な、ファッショナブルなスマートウォッチになるという。
46mmは、市場想定価格(以降、価格は全て税込)が3万3880円の「ブラック(フルオロエラストマー)」と、3万6080円の「ブラウン(レザー)」、5万4780円の「グレー(ステンレス)」の3種類。41mmは、3万2780円の「ブラック(フルオロエラストマー)」と、3万4980円の「ホワイト(レザー)」、5万4780円の「シルバー(ステンレス)」の3種類をラインアップする。
6種類いずれも、「Fashion Forward」をキャッチコピーに、デザイン・ヘルスケア・スポーツの3点に注力。46mmモデルのケースには新たにオクタゴン(八角形)のデザインを採用し、41mmモデルには、前モデルよりも薄く、軽く、装着感が向上したクラシックな円形ケースデザインを採用したという。スマートウォッチに見えない、ファッショナブルな外観が特徴になるとしている。
新機能として、消費カロリーをいつでもリアルタイムに計測できる、カロリー管理機能を搭載。毎食の摂取カロリーを手動で記録すれば、1日のカロリーバランスを見ながらより健康的に、目標の体形に近づけるという。AI食事管理アプリ「あすけん」との連動も可能だ。
また、心拍数と血中酸素レベルの変化から睡眠中の呼吸の中断やその頻度を確認できる「睡眠中呼吸乱れ検知」機能や、生理開始日を予測して事前に通知する、業界初という「スマート生理周期管理」機能などを追加。そのほか、心拍数や血中酸素レベルなどの24時間連続した健康管理や、ランニング時の音声ガイダンス、Bluetooth通話やLINEの確認・クイック返信といった各種アシスタント機能も搭載する。
GPSのほか、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSSのデュアルバンドの5種衛星測位システムに加え、46mmモデルは新たなインテリジェント衛星アンテナを搭載。46 mmモデルのWATCH GT 3と比較し、約3割精度を向上させたという。
バッテリーは、通常使用で46mmモデルは約2週間、41mmモデルは約1週間利用可能。ワイヤレス充電にも対応するとしている。
発表会では、普段から食事やカロリー管理などに気を配っているという、モデルの貴島明日香さんが登壇。WATCH GT 4は歩数の目標達成度を花で表示する機能があり、開花していく様子がモチベーションの維持につながると語った。
Eyewear 2は、スピーカーやマイクを搭載し、音楽の再生、通話ができるメガネ型端末。2022年8月に発売した「HUAWEI Eyewear」の後継モデルで、11月24日に発売する。
テンプル部分にアセテート樹脂とメタルプレートを採用した、3万7800円の「ブラック」と、リム部分にベータチタン合金を採用した、4万7800円の「チタニウムシルバー」の2色を用意する。
IP54の防じん・防滴性能を有しており、デュアルマイクと風ノイズ低減設計により、クリアな音声を届けることが可能。新設計の上下対称スピーカーにより、耳にピンポイントで音声を出力、遠くの音声を打ち消せるため、音漏れを防止できる。周囲の環境音を自動で識別し、エレベーターや会議室などの静かな環境で自動的に音量を小さくする機能も搭載する。
テンプルは約9.7mm、重さは約4.7gの薄型軽量設計のため、オフィスワークや会議シーンだけでなく、アウトドアなどの環境でもオープン型イヤホンとして利用可能。前モデルと比較して、消費電力を軽減しつつ、バッテリー容量は約30%増加したという。フル充電状態で最大11時間の音楽再生、もしくは最大9時間の音声通話が可能だ。
また、前モデルとなるEyewear同様に、国内外で500のメガネ店舗を展開するOWNDAYSとコラボ。開発に協力したほか、OWNDAYS店舗で販売するという。
OWNDAYS 代表取締役を務める田中修治氏は、「メガネ型のウェアラブル端末は、視力を測り、最適な度付きのレンズを入れることで初めて1つの製品として完成する。しかし、われわれのようなメガネ専門店と協業して開発するケースはほとんどない」と、ヒット商品が生まれていない理由を分析。Eyewear 2は、レンズ代込みの価格で販売することが決定していると語った。
加えて、全世界で年間350万本というメガネの販売データから、30~50代の日本人男女に最適なサイズを割り出してEyewear 2に反映させたとし、「フィット感のある、かけ心地のよいメガネが完成した」(田中氏)とアピールした。
FreeBuds Pro 3は、「FreeBuds」最上位シリーズの最新モデル。10月17日に発売する。
市場想定価格は2万8800円で、「セラミックホワイト」「シルバーフロスト」「グリーン」の3色を用意する。
コントロールエリアに新たに“くぼみ”デザインを採用。イヤーチップは「S/M/L」に加えて「XS」の4種類を選択可能となった。
中低音域を担当するダイナミックドライバーと、高音域を担当するマイクロ平面振動板ドライバーによるデュアルドライバーユニットにより、幅広い再生周波数帯域(低音14Hz〜高音48kHz)を実現。LDACコーデックに対応、ハイレゾ認証を取得しており、「HUAWEI AI Life」アプリと接続してサウンド効果から「スマートHDモード」をオンにすれば、ハイレゾ再生ができるという。
また、トリプルマイクによるアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能により、「HUAWEI FreeBuds Pro 2」と比較してANC性能が約50%向上した。骨伝導センサーに高感度のVPUセンサーを採用するほか、骨伝導VPUセンサーの位置を見直してより耳に密着するように設計したという。
ディープニューラルネットワーク(DNN)ノイズリダクションアルゴリズムも従来のシングルチャネルからマルチチャネルへとアップグレードし、音声通話やビデオ通話時の集音能力が約2.5倍向上したとしている。
イヤホンのトリプルマイクと連動し、マルチチャネル・ディープニューラルネットワークノイズキャンセリングアルゴリズムにより、周波数帯域ごとに異なるタイプの環境ノイズを識別可能。風ノイズキャンセリング性能が約80%向上するなど、環境ノイズキャンセリング性能は約5dB向上し、より良い通話ノイズリダクションが実感できるという。なお、マルチポイントに対応し、スマートフォンやPCなどは同時に2つを接続可能だ。
ANCをオフにした場合、イヤホン単体の連続音楽再生時間は約6.5時間で、充電ケースと組み合わせて最長31時間利用できる。ANCをオンにした場合、イヤホン単体の音楽再生時間は約4.5時間、充電ケースと組み合わせて、最長22時間持続するとしている。
そのほか、5月に発表した最上位スマートウォッチ「HUAWEI WATCH Ultimate」と同様の機能、性能を持ちつつ、本物の18Kゴールドなどを使用した「HUAWEI WATCH | ULTIMATE DESIGN」と、ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds 5」の新色「コーラルオレンジ」も披露した。
WATCH | ULTIMATE DESIGNは45万9800円、FreeBuds 5のコーラルオレンジは2万1800円で、いずれも10月17日から販売する。
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