華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)は8月24日、スマートウォッチ「HUAWEI WATCH FIT Special Edition」と、「HUAWEI MatePad」シリーズとして展開するタブレット「HUAWEI MatePad 11.5"」を発表した。
それぞれ8月28日から、同社ECサイトやAmazon、ヨドバシカメラなどで販売する。市場想定価格(税込)は、WATCH FIT Special Editionが1万4080円、MatePad 11.5"が4万3800円。
HUAWEI WATCH FIT Special Editionは、スマートウォッチ「HUAWEI WATCH FIT」シリーズの最新モデル。「フォレストグリーン」「ネビュラピンク」「スターリーブラック」の3色を用意する。
約1.64インチのAMOLEDディスプレイを搭載し、エントリーモデルでありながら、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)とGLONASSの2つの衛星測位システムに対応するGPSを内蔵。ウォッチケース(厚さ約10.7mm、重量約21g)は信号の干渉の少ない高分子複合材料を使用し、ワークアウトのルートをより正確に記録可能。無料アプリ「HUAWEI Health」(iOS/Android)を使用し、屋外ランニングや屋外ウォーキングなどのワークアウトのルート動画を生成できる。
独自アルゴリズムによる睡眠モニタリングをはじめとした健康管理機能や、さまざまなワークアウトモードを搭載。健康管理機能では、「HUAWEI TruSeen 5.0」により、モニタリング精度が約10%向上した「心拍数モニタリング」のほか、「血中酸素モニタリング」「ストレスモニタリング」「生理周期管理」「ヘルスケアコミュニティ」などに対応する。
スポーツモニタリングでは、過去のランニング心拍数、ペース、距離、頻度など、多角的にデータを分析可能。加えて、VO2Max、回復時間、ランニング能力指数、トレーニング負荷などのデータをもとに、効率的なトレーニングを提案するという。
睡眠モニタリングでは、「HUAWEI TruSleep 2.0」よりもモニタリング精度が約10%向上し、誤認識率が約40%減少した最新のアルゴリズム「HUAWEI TruSleep 3.0」により、睡眠状態をより正確に測定可能。スリープモードで睡眠の妨げになりがちな深夜の通知や、寝返りによる画面点灯を制御でき、より快適な睡眠をサポートするという。また、スマートウォッチ本体から睡眠状態の簡易レポートを確認できるようになった。
このほか、着信やLINE・SMSメッセージなどの確認、クイック返信(Androidデバイスのみ対応)、天気情報、音楽再生コントロール、リモートシャッター機能(iOSデバイスのみ対応)、アラーム(振動)、タイマーなどの機能を搭載する。バッテリーは通常使用で約9日の使用可能で、急速充電にも対応。約45分で充電が完了し、5分の充電で最大1日利用できるとしている。
ファーウェイ・ジャパンでPRを担当する中野彩子氏は、「ファーウェイは、丸い盤面の『WATCH GT』 シリーズを初め、さまざまなシリーズを展開してきた。WATCH FIT Special Editionは、価格面や機能面において『FIT』シリーズと、エントリーモデルの『Band』シリーズの中間に位置するモデル。新機能の追加というよりも、(従来モデルの)さまざまな機能を搭載した」と特徴を語る。
MatePad 11.5"は、プロセッサーに「Qualcomm Snapdragon 7 Gen 1」を採用したタブレットデバイス。本体サイズは、高さ約260mm×幅176mm×奥行き6.85mm、バッテリー含む重さは約499gと、軽量・薄型で性能と携帯性を両立したという。
アルミニウム合金を使用した一体型メタリックボディデザインをボディに採用し、色は「スペースグレー」のみ。約11.5インチで120Hzのファーウェイフルビューディスプレイ(アスペクト比3:2、2200dpi×1440dpi)を搭載する。バッテリー容量は7700mAhで、RAMは6GB、ROMは128GB、OSは「HarmonyOS 3.1」を搭載する。
カメラの仕様は、アウトカメラは1300万画素、インカメラは800万画素(105度の超広角)。インカメラでは、Follow Cam(人物トラッキング機能)に対応する。
ボディ内に金属干渉に強いという「CSMアンテナ」(キャビティスロット型磁気アンテナ)を装備し、160Mhzに対応したWi-Fi 6に対応する。「HUAWEI MatePad 10.4"」と比べ、帯域幅は2倍、ダウンロード速度は最大368%向上し、ファイルのダウンロードやウェブページがより速く表示できるという。
加えて、高品質の4つのサラウンドスピーカーとバージョンアップした独自の「Huawei Histen 8.1」や、蛍光ペン機能でドキュメントの重要な場所にマーカーしたり、会議や授業中のスピーチをリアルタイムでメモとして記録したりできるノート作成機能「HUAWEI Notes」などを搭載する。
ファーウェイ・ジャパン 端末統括本部 マーケティング部長代理の片山将氏は、「(ファーウェイはスマートウォッチ同様に)タブレットも、ハイエンドな『Pro』シリーズや、価格を抑えた『T』シリーズなど、さまざまなシリーズを展開している。MatePad 11.5"は、中間のミドルレンジに位置する製品の最新版で、2021年に発表した11インチの『MatePad 11』の後継の11.5インチモデル、というイメージだ。HarmonyOSを搭載、HMS(Huawei Mobile Services)を駆使する製品ではあるが、同価格帯のタブレットと比べたハードウェアとしては優秀なスペックを積めている」と、新製品への率直な感想を語った。
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