グーグルは9月29日、 フィットネストラッカー「Fitbit Charge 6」を発表、予約販売を開始した。
「Fitbitストア」や「Googleストア」の販売価格(以降、価格は全て税込)は2万3800円。発売日は、スマートウォッチ「Google Pixel Watch 2」、スマートフォン「Pixel 8/8 Pro」と同日の10月12日だ。
FitbitがGoogle傘下に入ったのは2021年。その後、「Fitbit」シリーズはGoogleのサービスとの連携が強化されている。Charge 6では、「YouTube Music」の再生コントロール、「Google マップ」のナビゲーション、「Google ウォレット」の決済に対応した。
筆者は発売前にデバイスを試用する機会を得た。さっそくレビューをお伝えする。
Charge 6は、アルミニウム筐体のフィットネストラッカーで、SサイズとLサイズのシリコン製ベルトが同梱されている。筐体が「オブシディアン」、ベルトが「ブラックアルミニウム」のセットのほか、「ポーセレン/シルバーアルミニウム」「コーラル/シャンパンゴールドアルミニウム」の3色を展開する。
AMOLEDタッチスクリーンディスプレイ搭載で、色鮮やかで表示もくっきりしている。ディスプレイサイズは高さ1.17cm×奥行き3.87cm×幅1.86cm。重さは、Sサイズベルトを装着した場合で29g(筆者計測)。睡眠中に付けていてもまったく気にならないサイズだ。
本体横には物理ボタンがあり、押すだけでホーム画面である時計表示に戻る。物理ボタンは前モデルの「Fitbit Charge 5」で廃止されていたが、Charge 6で復活した。
本体の操作は、ホーム画面を上下左右にスワイプして行う。上にスワイプすると1日単位のデータ、下にスワイプするとクイック設定が表示される。アプリを使いたい場合は左右にスワイプする。
バッテリーは最大7日間とされており、筆者が使ってみたところ、約5日間で低電力状態になった。Fitbitはデータの測定が中断しないように2~3日に一度の充電をすすめている。本体の裏側に汗がつくと正しい計測ができないため、時折外してチャージする使い方がいいだろう。
水深50mまでの耐水仕様だが、防水ではない。Charge 6を付けたままシャワーを浴びることはできるが、本体に石鹸などが付くと耐水性が落ちることがあると説明書に記されている。
スマホとの連携は、2023年秋に大型アップデートされた「Fitbit」アプリを使う。アプリをダウンロードしたのち、デバイスを追加する。アプリはiOS/Android対応で、筆者は「iPhone 14 Pro」と連携した。
Charge 6の新機能として、「YouTube Music」の再生コントロール、「Googleマップ」のナビゲーション、「Googleウォレット」の決済がサポートされた。
YouTube Musicの楽曲をスマホで聞くとき、トラッカーで一時停止、再生、音量の上下、曲を飛ばすといったコントロールができる。
Google マップとの連携では、スマホの「Google マップ」アプリで行き先を設定し、ナビを開始すると、トラッカーに進む方向が記される。曲がる箇所ではトラッカーが震えて知らせてくれる。筆者はサイクリングで使用したが、スマホを見ながら自転車を運転できないためとても助かった。
Google ウォレット対応に関しては、「Suica」を使いたい場合に注意が必要だ。Fitbitアプリの「ウォレット」機能は「Fitbit Pay」の利用を前提としており、クレジットカードやデビットカード、Suicaが利用できる。しかし、Google ウォレットに一度切り替えてしまうと、Suicaを利用できなくなってしまう。Suicaを使いたい場合は、「Fitbit Pay」のまま利用しよう。
Suicaは、これまで使っていたSuicaを設定するのではなく、新たなSuicaを作成して登録する形式だ。「ウォレット」の「Suica」をタップして、Suicaカードを発行、Google Payでチャージする。
設定できたら、トラッカーの「お支払い」にSuicaが表示される。改札機では腕を近づけるだけで認識される。
Fitbit Charge 6は、トラッカーを付けているだけで睡眠やアクティビティが計測される。アプリを開くと、その日のアクティビティや睡眠、心拍数などが確認でき、過去のデータも振り返ることができる。
睡眠は、睡眠時間、睡眠ステージ(レム睡眠、浅い睡眠、深い睡眠の各時間)を計測する。睡眠スコア(睡眠の質)は、心拍数や眠れない時間などに基づき算出される。トラッカーでアラームを設定すると、起床時間近くの眠りの浅い時間にバイブレーションで起こしてくれる。
アクテビティは40種類以上を記録できる。自動計測もできるが、15分以上の激しいアクテビティのみだ。確実に記録したい場合は、トラッカーで運動の種類を選び、「開始」する。GPSをオンにしてから開始すると、移動についても記録される。筆者はサイクリングをするときにオンにして記録してみたが、自分の移動距離が残るのは楽しい。時間があるときに遠くまで行こうと決めた。
Charge 5で搭載された「皮膚電気活動(EDA)スキャン」によるストレスチェックも、引き続き使用できる。トラッカーのアプリから「皮膚電気活動スキャン」を選び、計測時間を設定する。基本は3分間だが、2~7分が選べる。トラッカーの両側面を親指と人差し指で挟むようにしてじっとして待つと、心拍数と皮膚電気反応(皮膚上での微小な電気的変化)が計測され、ストレスの度合いがわかる。
Fitbitによる計測結果の分析をさらに見たい場合は、有料の「Fitbit Premium メンバーシップ」に加入する。Charge 6を購入すると、6カ月の無料トライアルができる。
Charge 6は非常に軽く、睡眠中に装着していても気にならなかった。また、アクテビティの計測も楽しく、運動するとすぐアプリを見ていた。睡眠についても、良いスコアが出ると嬉しくなった。
ただ、15分以下のアクテビティも自動計測してくれたら、徒歩での移動もさらに記録されるはずで、そこは個人的には残念なポイントだった。また、価格についても2万3800円は機能面からすると高額なようにも思う。
しかし、スマートウォッチよりも小さくて装着しやすいトラッカーでSuicaも使える点は、便利に感じる人が多そうだ。
FitbitストアCNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」