植物肉のDAIZ、次世代型工場新設に向け熊本県益城町と立地協定締結

 植物肉原料「ミラクルミート」を開発・製造するDAIZは10月12日、熊本県益城町での植物肉新工場建設に向け、熊本県益城町と立地協定を締結したと発表した。

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 投資額は、42.2億円(第1期計画)。ミラクルミート(乾燥タイプ)を8000トン/年(第1期計画)で生産する計画となっており、順次拡大を予定。

 新工場は、ミラクルミートの国内供給ならびに、欧州・北米・アジアを中心とした海外展開を加速させていく成長戦略のもと、新工業団地「くまもと臨空テクノパーク」内に建設。着工は、2024年1月。操業開始は、2025年2月を予定している。

 なお、新工場建設の投資総額42億円のうち、34億円は三菱UFJ銀行をアレンジャーとして金融機関8社が参加するシンジケートローンと、日本政策金融公庫の制度資金により調達するという。

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 新工場では、「安心・安全」「挑戦と進化」「働きやすさ」「地球と環境に配慮」「DAIZの原点」「植物肉で世界へ」という6つのコンセプトを掲げている。

 同社では、ミラクルミートの原料となる大豆の調達から生産・流通、廃棄物の処理に至るまでの一連のライフサイクルについて、環境負荷を定量的に算定する「ライフサイクルアセスメント(LCA)分析」を早稲田大学創造理工学部(環境資源工学科 伊坪徳宏教授)の監修で実施している。

 このLCA分析を基に生産工程をブラッシュアップし、新工場の設計に反映することで、エネルギー消費量や廃棄物温室効果ガスを低減し、地球と環境に配慮した工場の実現を目指す。

 加えて、2022年9月に資本業務提携を行った日清エンジニアリングと工事請負契約を締結。日清エンジニアリングの高度な粉体工場建設の技術・ノウハウの活用による生産プロセスの最適化・生産性向上を目指すという。

 さらに、将来的にはAIの活用による自動運転化の実現や新規技術・事業展開も視野に入れ、商品の安定生産・供給拡大だけでなく、持続可能な次世代型生産体制の確立を目標にするとしている。

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