「Apple Watch Ultra 2」を1週間使って感じた最大の進化とは

Matthew Miller (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2023年10月05日 07時30分

 前日に手に入れたばかりの「Apple Watch Ultra」をつけて、過酷な障害物レース「タフ・マダー15K」に挑もうとしていたのは約1年前のことだ。あれから12カ月、筆者はApple Watch Ultraと共に生活してきた。このモデルはAppleの歴代スマートウォッチの中で最も完成度が高く、個人的にはスマートウォッチ全体を見回しても屈指の1本だと確信している。

 その最新版となる「Apple Watch Ultra 2」では何がどう変わったのかを明らかにするため、筆者はこの1週間、新モデルをつけて運動し、移動し、眠ってきた。

Apple Watch Ultra 2
Apple Watch Ultra 2
提供:Matthew Miller/ZDNET

 結論から言うと、すでにApple Watch Ultraを持っているなら、Apple Watch Ultra 2に買い替える明確な理由はない。しかし、初めてUltraシリーズのスマートウォッチを買いたいと思っている多くの人には、このモデルは最高の選択肢だ。その理由を説明しよう。

 消費者物価が上昇している昨今の経済環境を考えると、Apple Watch Ultra 2の価格が昨年モデルとそれほど変わっていないことには少々驚かされた。チタニウム製のケース、LTE接続機能、サファイアクリスタルのディスプレイを考慮すれば、高性能スポーツウォッチの価格として799ドル(日本では税込12万8800円)は破格だ。Apple Watch Ultra 2を他社のフラッグシップGPSスポーツウォッチと比較すると、その印象はさらに際立つ。

 では、前モデルから何が変わったのか。大きな違いは、高速な「S9」チップの搭載、ディスプレイの明るさの向上、ストレージ容量の倍増、リサイクル素材の比率の大幅な上昇(しかも、なぜか質感はまったく損なわれていない)だ。

 Apple Watch Ultra 2の発表と同時にリリースされた「watchOS 10」により、使い勝手もぐんと良くなった。タイムリーなウィジェットを表示する新機能「スマートスタック」が追加されたほか、Ultraシリーズ向けに最適化された大きな文字盤には、たくさんの情報を表示できる。

Apple Watch Ultra 2とApple Watch Ultraを梱包箱の上に置いた様子
提供:Matthew Miller/ZDNET

 筆者の初代Apple Watch UltraをApple Watch Ultra 2の隣に置くと、外観からはほとんど見分けがつかない。画面輝度を上げても、標準的な照明条件下では違いはほとんど分からなかった。しかしUltraシリーズの威力が最大限に発揮される屋外では、Apple Watch Ultra 2のディスプレイの方が明らかに明るかった(初代モデルは最大2000ニト、新モデルは最大3000ニト)。

 筆者はApple Watch Ultra 2が発表される前の記事で、買い換えの条件となる新機能を3つ挙げた(LEDフラッシュライト、衛星経由のSOS、新たなフィットネス指標)。どれも実現しなかったが、Appleは筆者が欲しかった機能の1つを別の形でかなえてくれた。筆者はGarminのスマートウォッチに装備されているLEDフラッシュライトを毎日のように使っている。Apple Watch Ultra 2では、Digital Crownを回して輝度を最大にすることで、フラッシュライトの明るさをさらに上げられるようになった。

Apple Watch Ultra 2を着けた腕
提供:Matthew Miller/ZDNET

 それでもGarminのLEDフラッシュライトには及ばないが、車庫の中やベッドの下を探ったり、夜に部屋を明るくしたり、夜道で足元を照らしたりする分には、初代モデルよりも実用性ははるかに高い。

 Apple Watch Ultra 2でもマップ機能には制約があり、特に「iOS 17」以降がインストールされたiPhoneがなければ、マップをオフライン表示できない点は残念だ。しかしwatchOS 10のおかげで、「コンパス」アプリにささやかだが重要なアップグレードがあった。Apple Watch Ultra 2では、最後にモバイル通信接続を確立できた位置や、緊急SOSを発信した位置を表示できるため、電波が届かない場所に来ても、戻るべき場所が分かるようになった。コンパスアプリを使えば、キャンプの候補地や駐車場など、特定の場所を「ウェイポイント」として登録し、あとで経路を確認することもできる。

 Apple Watch Ultra 2と同時に、Apple初のカーボンニュートラルなウォッチバンドも発表された。アルパインループ用とトレイルループ用にそれぞれ3色が用意されている。今回のテストでは、Apple Watch Ultra 2とグリーン/グレイのトレイルループを組み合わせた。新バンドの感想は「きわめて快適」の一言だ。2022年に買った初代Apple Wath Ultraには「オーシャンバンド」を組み合わせたが、今回はトレイルループを選びたい。面ファスナーで簡単に、しかもしっかり固定できるので、カジュアルな外出には理想的だ。

Apple Watch Ultra 2にバンドを通す様子
提供:Matthew Miller/ZDNET

 Apple Watch Ultra 2では、長いバッテリー駆動時間、明るくなったディスプレイ、強化された接続性、新しいウォッチバンドと同じくらい、「マインドフルネス」アプリを活用したメンタルヘルス機能も楽しんでいる。今、これは筆者の一軍アプリであり、毎日のように心の状態を入力している。

 最近は「リフレクト」と「呼吸」のメニューを頻繁に使っているが、徐々にだが確実にストレスが減り、効果を実感している(マインドフルネスアプリはwatchOS 10をインストールしたApple Watchがあれば使えるが、個人的にはApple Watch Ultraの大画面で使うのが好きだ)。

購入のアドバイス

 筆者は現在、メインのSIMを「iPhone 15 Pro Max」のeSIMとして使っているため、Apple Watch Ultra 2は今後、おそらくはUltraシリーズの次モデルが登場するまで、長くお世話になることになるだろう。旧モデルから劇的な進化があったわけではないが、バランスがよく、野外スポーツやスポーツウォッチが好きな人におすすめしたい最上位のモデルであることに変わりはない。

 まだApple Watch Ultraを持っていないなら、Apple Watch Ultra 2がベストの選択肢だ。ディスプレイは暗めでもいい、パフォーマンスが多少落ちても我慢できるという場合は、初代Apple Watch Ultraをセール価格で入手するのも悪くない。

 個人的には、フラッシュライトが明るくなったことに加えて、Siriをデバイス上で操作できる高速なプロセッサーが搭載された点を評価したい。また、カーボンフリー製品への移行は環境の観点からも好ましく、誰もが支持できる取組みだ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]