Googleの「ChromeOS」の進化に伴って、「Chromebook」も進化した。現在は、200ドル(約3万円)未満の基本モデルから、1000ドル(約15万円)を超えるプレミアムモデルまで提供されている。特に予算が限られている場合は、自分のニーズに合ったものを選択するのは難しいかもしれない。その選択を簡素化するために、Googleは「Chromebook Plus」という新しいデバイスカテゴリーを導入した。
Chromebook Plusならば、399ドル(約6万円)からの価格で、少なくとも以下の仕様が保証される。
しかし、Chromebook Plusモデルは、ハードウェアだけではない。このデバイスには、ChromeOSとGoogleソフトウェアの追加機能も搭載される。例えば、「Googleフォト」の「HDR」と「Portrait Blur」(背景ぼかし)や、不要な人物や物を写真から削除する「Magic Eraser」(消しゴムマジック)が利用できる。オフラインモードの利用も可能だ。これは、「Googleドライブ」に保存したファイルにオフラインでアクセスでき、オフラインでドキュメントの作成や編集を行うと、再接続したときにドライブと同期される機能だ。
Googleは、ビデオ通話の品質が重要になっていることを認識し、1080pの解像度でテンポラルノイズ低減機能付きのウェブカメラを、Chromebook Plusの仕様に加えているほか、人工知能(AI)を組み込んだ新しいビデオチャット制御パネルもOSに追加している。カメラまたはマイクにアクセスすると、パネルが使用可能になり、照明を調整したり、背景をぼかしたり、工事の音など人間の話し声以外の音を消すためのノイズキャンセリングをオンにしたりするためのオプションが表示される。
Chromebook Plusに含まれているその他の要素として、「Material You」と、ダイナミックな壁紙やスクリーンセーバーがある。Material You UIは、壁紙に合ったUIのカラーパレットでChromeOSのエクスペリエンスをパーソナライズする機能に加えて、Google Sansテキストを提供し、ウィンドウの角を丸くするもの。
Googleはこの1年間、クラウドゲームや「Steam」のサポートを追加し、「Minecraft」をプレイ可能にするなど、Chromebook上でのゲーム機能の改善に取り組んできた(Chromebookには、「GeForce NOW」プレミアムプラン3カ月分が付属している)。Chromebook Plusでは、「Adobe Photoshop」のウェブ版と「Adobe Express」の3カ月利用権を提供することにより、クリエイターに訴求している。より多くのツールがオンラインで提供されるようになれば、グラフィックスを多用する作業向けに高額なデバイスを購入する必要性は少なくなる。Chromebook Plusデバイスを購入すると、動画編集スイート「LumaFusion」も25%引きで購入できる。
Chromebook Plusデバイスは、Acer、ASUS、HP、レノボから2機種ずつ合計8種類が米国時間10月8日に米国で発売される。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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