Googleは、検索エンジン分野での圧倒的な優位を活かし、「生成人工知能(AI)による検索体験」(Search Generative Experience:SGE)やAIチャットボット「Google Bard」など、同様に大きな成功が見込めるAIモデルの開発を試みている。
同社は米国時間9月28日、SGEの初期テスター登録手続きとウェブパブリッシャーによるGoogle Bardの管理を最適化する新機能を追加したと発表した。
Googleは、5月に開催した年次開発者会議「Google I/O」でSGEを発表した際、ユーザーが初期段階のSGEにアクセスしてテストし、体験を改善する方法について同社にフィードバックするためのプラットフォーム「Search Labs」も発表した。
Googleによると、Search Labsの提供を開始して以降、特に18〜24歳の若いSGEユーザーから便利だとの声があり、とりわけ有益なフィードバックが寄せられているという。
Googleは28日、SGEへのアクセスをさらに若いユーザー(米国に住む13〜17歳のユーザー)にも開放すると発表した。これらのユーザーは、SGEと「SGE while browsing」(ブラウジング中の生成AIによる検索体験)の両方にアクセスできるようになる。SGE while browsingは、閲覧中のページについてAIが生成した要点を確認できる機能だ。
作業にAIを取り入れる方法を模索している学生にとって、今回の若年層へのアクセス拡大は絶好の機会となる。
生成AIのリスクやデメリットから若いユーザーを守るため、Googleは追加の安全策を導入し、若者が不適切なコンテンツや有害な内容にアクセスできないようにする。
同社はまた、新機能を試してみたい若者とその保護者を対象に、新しい「AI Literacy Guide(生成AIについて)」を提供する。このガイドでは、生成AIの限界や責任ある使用方法など、生成AIに関する疑問に答えている。
SGEには新しいツール「About this result(この結果について)」も追加され、ユーザーはSGEが生成した回答について有益な関連情報を参照し、その回答の生成方法や使われている基盤技術について詳細を確認できる。
同社はパブリッシャー向けのツールとして「Google-Extended」も発表した。このツールを使うことでウェブサイト管理者は、Bardや「Vertex AI」の生成APIの精度を向上させるために自身のサイトコンテンツへアクセスすることを許可するかどうかを制御できるという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
トラディショナルからモダンへ進化するBI
未来への挑戦の成功はデータとともにある
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス