新たな報道によると、Googleへの依存をやめると決断しさえすれば、自社製デバイスで利用できる自前の検索エンジンを開発できるだけのものが、Appleにはそろっているという。
もう10年以上「iPhone」のデフォルトの検索エンジンはGoogleであり、ウェブ最大手のGoogleはこの契約に伴い、年間80億ドルから120億ドル(約1兆200億〜1兆8000億円)をAppleに支払ってきたと伝えられている。しかし、オンライン検索とオンライン広告販売の分野でGoogleが独占を続けているとして米国政府が提訴したことにより、この契約は難しさを増した。
BloombergのMark Gurman氏は米国時間10月1日、自身のニュースレター「Power On」で、Appleはもっとうまくやってこの契約と同じくらい稼ぐことが可能だと主張した。Appleが自前の検索エンジンをリリースすれば、「Apple Watch」で得ている収入に匹敵するような広告売上を得られる可能性があるという。
Gurman氏は、これが実現する可能性は高くないものの、その検索エンジンがどのようなものになるのかは、すでにAppleの製品から垣間見えると指摘している。「App Store」「マップ」「Apple TV」「News」などのサービスには、もう検索エンジンが組み込まれているからだ。
可能性のある取り組みの一環として、Appleには次世代検索エンジン(開発コード名「Pegasus」)を開発するチームがあるという。Gurman氏の記事によると、この技術は、Appleで機械学習および人工知能(AI)担当のシニアバイスプレジデントを務めるJohn Giannandrea氏の指揮下で開発されており、より正確な検索結果を返すものだ。一部のアプリにはすでに組み込まれているが、いつか検索エンジンそのものがApp Storeに登場する可能性もあるという。
Appleはデバイス上にあるものを探す「iOS」の検索機能「Spotlight」にも改良を加えてきた。数年前、Spotlightにウェブ検索の結果が加わったが、その結果自体はMicrosoftの「Bing」またはGoogleから提供されたものだったとGurman氏は指摘している。
米CNETはAppleにコメントを求めたが、回答はすぐには得られなかった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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