OpenAIは米国時間9月27日、X(旧Twitter)の投稿で、同社のチャットボット「ChatGPT」がインターネットにリアルタイムにアクセスして、出典元への直接リンクを提供できるようになったと発表した。「ChatGPT Plus」と「ChatGPT Enterprise」の加入者が対象だ。
つまり、有料ユーザーに対しては、ChatGPTが提供する情報は2021年9月以前のものに限定されなくなる。
ChatGPTは、Microsoftのウェブブラウザー「Bing」を介してインターネットにアクセスできる。5月の「Microsoft Build」で初めてこの提携が発表され、ChatGPT Plusのユーザーを対象にこの機能が提供開始された。しかし7月、ユーザーがペイウォールを回避するためにこの機能を利用したことを受けて、OpenAIはこれを削除していた。
OpenAIは、この機能を5月に最初に提供して以来、「robots.txtに従うこと」や「ユーザーエージェントを特定して、ChatGPTとそれらの間のやり取りをサイトが制御できるようにすること」など、有益なフィードバックをユーザーから受けて、それを今回のアップデートに取り入れたことも明らかにした。
ChatGPT PlusとChatGPT Enterpriseのユーザーがこの機能を有効にするには、「GPT-4」の下のドロップダウンリストで「Browse with Bing」を選択する必要がある。
ChatGPT Plusの料金は月額20ドル(約3000円)だ。最新の情報を求めるユーザーにとっては、正確性と信頼性が高まることを考えると、この料金を支払う価値があるかもしれない。
OpenAIは25日、「ChatGPT」は「見て、聞いて、話す」ことができるようになり、画像と音声の両方を入力として受け取り、音声で回答できるようになったと発表していた。
この機能もChatGPT PlusとChatGPT Enterpriseのユーザーのみが対象で、今後2週間のうちに提供予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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