Appleは「iPhone 15」の発表イベントで、修理のしやすさについて触れていた。しかし、修理サイトのiFixitによれば、Appleがさまざまな部品にDRM(デジタル著作権管理)機能を組み込むことを望んだために修理のしやすさが損なわれ、部品の交換が非常に面倒になっているという。
iFixitが新しい「iPhone 15 Pro Max」を調査したところ、いくつかの発見があった。
筐体構造のデザインが新しくなったことで、背面ガラスは修理しやすくなったかもしれないが、このデザイン変更は大きな代償を伴っているという。それは、バッテリー交換のリスクが高まったことだ。
しかし、さらに大きな問題がある。Appleが「パーツペアリング」のために使用しているDRMだ。
iFixitのチームは2022年、iPhoneのカメラモジュールがメインボードと「ペアリング」されたため、2台のiPhone間で前面カメラを交換できなくなったことを発見した。つまり、Appleか正規の修理ネットワークでなければカメラを交換できないというわけだ。
iFixitは当初この問題を不具合だと考えていたが、そうではなかった。Appleはこの問題に対処するどころか、iPhone 15 Pro Maxの他の多くの部品に「パーツペアリング」のためのDRMを追加した。ワイヤレス充電コイルや前面カメラは交換すると機能しなくなり、バッテリーやメインカメラは交換できるが、警告が表示される。機能に何の問題もなく取り替えられるパーツは、メインスピーカーなどわずか4つだけだという。
iFixitはiPhone 15シリーズについて、修理しやすさの総合スコアを10段階で4と評価した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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