「YouTube」の広告について、視聴者とクリエイターの双方に影響を及ぼす変更が行われる。
今後数週間のうちにYouTubeの動画を見ると、広告が長くなっていることに気づくかもしれない。YouTubeは公式ブログの中で、「長いコンテンツをテレビ画面で見る場合、視聴者の79%は動画全体に分散された広告よりも、1つにまとめられた動画広告の方を好む」と述べた。
このフィードバックに基づき、YouTubeはより長尺の広告を、回数を減らして表示するテストを実施するとしている。また、広告の残り時間をより分かりやすく表示するという。
クリエイターに影響する変更として、YouTubeは「簡素化」と称してコンテンツ制作者の管理権限をわずかながらも弱めようとしている。これまで、動画の前後に表示される広告については、「スキップ可能な動画広告」「スキップ不可の動画広告」を、「動画の前(プレロール)」「動画の後(ポストロール)」に配置するオプションをオンまたはオフにする選択肢があった。
11月からは、これらの広告を一括でオンまたはオフに設定することしかできなくなる。このオプションを有効にすると、広告が表示されるタイミングと場所はYouTube側が決定する。オプションを無効にすると、広告は表示されない。動画の途中(ミッドロール)の広告については、こまれで通りにクリエイターが指定できる。
YouTubeは、サイト上の動画の90%以上は4つのオプションをすべて有効にしているため、それほど多くのクリエイターに影響はないはずだとして、「この変更の目的は、クリエイターコミュニティー内にベストプラクティスを広め、クリエイターの収入を最適化することだ」とYouTubeのヘルプページで述べた。最終的な目標は、広告表示を可能な限りシンプルなものにしつつ、クリエイターが収入を増やせるように支援することだとしている。
この変更は新規の動画に適用される。既存の動画については、設定を変更しない限りこれまでの設定が適用される。
YouTube公式ブログこの記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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