2023年のスマートフォン出荷台数が世界全体で4.7%減少するとみられることが、International Data Corporation(IDC)の新たなレポートで判明した。レポートによると、2023年の予想出荷台数は11億5000万台で、過去10年で最低の数字となる。
IDCは「Worldwide Quarterly Mobile Phone Tracker」で、こうした減少の要因として世界的な景気の悪化と現在も進行中のインフレを挙げた。実際、前年比4.7%減という今回の数字は、同社が当初予想していた3.2%減を下方修正したものだ。
IDCの「Mobility and Consumer Device Trackers」チームのリサーチディレクターであるNabila Popal氏は、在庫水準は正常化したが、スマートフォンメーカーはいまだに慎重で、「これが依然として回復への道を阻んでいる」と述べている。
メーカーから小売業者に送られたスマートフォンの台数を測定しているため、出荷台数は販売台数と等しいわけではないが、業界の動向を示すことはできる数字だ。
Appleは競合他社と比べて、現在の不振をかなりうまく切り抜けてきた。「Android」搭載スマートフォンの出荷台数は前年比6%減と見込まれているが、IDCの予測では、「iPhone」の出荷台数は1.1%増で、市場シェアを過去最高の19.9%にまで伸ばせるという。
新モデル(おそらく「iPhone 15」)は9月に発売されるとみられている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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