次期「iPhone」シリーズは2023年秋に、薄型化したベゼル、「Dynamic Island」、USB Type-Cなど、多くの点でアップデートされるほか、価格も上がる見込みだ。
BloombergのMark Gurman氏によると、期待できる最大の変更の1つは、ディスプレイのノッチがなくなり、2022年に「iPhone 14 Pro」で採用された「Dynamic Island」が標準モデルにも搭載される点だという。Dynamic Islandは、電話の受信時や、再生中の楽曲、タイマー、その他の通知を表示するために、状況に合わせて表示領域が拡縮する。
「iPhone 15」「iPhone 15 Plus」は、レンズがアップデートされるなど、カメラ機能も向上する見込みだと、Gurman氏は米国時間7月30日に伝えた。
上位モデルは、新しい製造技術のおかげでベゼルが薄型化する見込みだという。Appleは「low-injection pressure over-molding(LIPO)」という技術を採用して、「iPhone 15 Pro」「iPhone 15 Pro Max」の画面周囲のベゼル幅を現行iPhoneの約2.2mmから1.5mmに縮小する計画だとされている。Gurman氏は、この技術が今後の「iPad」にも採用される可能性があると伝えた。
標準モデルのチップはiPhone 14 Proに搭載されている「A16」チップに、iPhone 15 Proのチップは3ナノメートル(nm)チップにアップグレードされるという。Appleの製造パートナーである台湾積体電路製造(TSMC)によると、この3nmチップは5nmチップと比べて消費電力が30〜35%少ない。
Gurman氏は、iPhone 15シリーズが「Lightning」ポートからUSB Type-C充電ポートに移行するとも伝えた。欧州連合(EU)の新しい指令によって、2024年末までに、EUで販売されるすべてのモバイル機器にUSB Type-C充電ポートの搭載が必要になるためとみられる。
Gurman氏は、これらのさまざまな要因によって価格が少しは上がると予想しているが、推定額は示さなかった。
米CNETはAppleにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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