今のところ、スマートフォンサイズからタブレットサイズに広がる折りたたみ端末を製造するメーカーといえば、サムスンの他に、グローバル展開している華為技術(ファーウェイ)、Honor、OPPO、小米科技(シャオミ)がある。ただし、後者のグループとは違って、折りたたみスマホを米国内で販売しているメーカーはサムスンだけだ。
だが、米国のユーザーも、間もなくサムスンの「Galaxy Z Fold」シリーズの最大のライバル機を手に入れられるようになる。Googleの「Pixel Fold」だ。米ZDNETが1週間テストした結果、最新の折りたたみスマートフォンとなるPixel Foldについて、確かなことが3つ分かった。「Google Pixel」の名にふさわしいこと、このフォームファクターがサムスンと善戦しそうだということ、そして折りたたみスマートフォンはまだとてつもなく高価ということだ。
新しい折りたたみスマートフォンに大枚をはたく覚悟がある方にお伝えしておくと、Google のPixel Foldとサムスンの「Galaxy Z Fold4」はどちらも1799ドルから(日本では約25万円)で、それぞれ同じくらい魅力的な独自の機能をひと通り備えている。どちらを買うかを決めるときの参考情報として、それぞれをお勧めできる主な理由を整理してみた。
Google Pixel Fold | サムスンGalaxy Z Fold4 | |
---|---|---|
価格 | 1799ドルから(25万3000円) | 1799ドル(24万9700円)から |
プロセッサー | Google「Tensor G2」 | Qualcomm「Snapdragon 8+ Gen 1」 |
ディスプレイ | 外側:5.8インチFHD+OLED、内側:7.6インチOLED(120Hz) | 外側:6.2インチFHD+AMOLED、内側:7.6インチAMOLED(120Hz) |
RAM/ストレージ | RAM:12GB、ストレージ:256GBまたは512GB(日本は256GBのみ) | RAM:12GB、ストレージ:256GB、512GB、1TB(日本は256GBのみ) |
カメラ | 48MP広角、10.8MP超広角、10.8MP望遠、前面9.5MP、内側8MP | 50MP広角、12MP超広角、10MP望遠、前面10MP、内側4MP |
バッテリー | 4821mAh(30W充電) | 4400mAh(25W充電) |
接続 | USB-C、5G(mmWave+Sub6) | USB-C、5G(mmWave+Sub6) |
カラー | Porcelain、Obsidian | グレイグリーン、ファントムブラック、ベージュ、バーガンディ(日本はグレイグリーンのみ) |
サムスンのGalaxy Z Foldの新モデルが登場するたびに、筆者は折りたたんだときの横幅の狭さに不満を述べ続けてきた。ポケットサイズのスマートフォンというより、むしろテレビリモコンのように感じるからだ。もちろん、そのデザインを心地よいと感じるユーザーもいるだろうが、その縦長のアスペクト比に最適化されていないアプリもあるというところが根本的な問題だ。そのため、テキストがつぶれて見えたり、横長の画像のサイズが大幅に調整されたりすることも多く、文字を入力するときには指の負担も大きくなったりする。
この問題の解決策は、過去にOPPOの「Find N2」をテストしたときにも指摘したが、外側ディスプレイのアスペクト比を広くすることだ。そして、GoogleのPixel Foldがまさにそれを実現しており、5.8インチパネルは、ほとんどの人の手に収まるように作られている。当然、広げたときの内側ディスプレイも広くなる。折りたたみスマートフォン/タブレットの主用途の1つがメディア視聴なら(そしてGalaxy Z Fold4では避けがたい、極端なレターボックス表示が好きでなければ)、広いアスペクト比は理想的だろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」