NearMeとパーソルプロセス&テクノロジー(パーソルP&T)は7月6日、コミュニケーションサービス「LINE」を活用した配車サービスの本格提供に向けて、一部タクシー事業者へのテスト導入を開始したと発表した。
テスト導入を開始した配車サービスでは、タクシー事業者のLINE公式アカウントを友だち追加するだけで、タクシーの配車を予約できる。乗車地、行き先、乗車人数など、必要情報を入力し、「今から呼ぶ」「日時指定」のいずれかを選択すれば手配が完了する。また、手配した車両のナンバーや到着予定時刻、目安料金の事前表示もできるという。
今後は、相乗りやオンライン決済、クーポンの発行、CRM(顧客関係管理)、イベント予約、アンケートなどの機能も実装させていく予定だ。
配車サービスは、LINE公式アカウントと、相乗りやデマンド交通などを柔軟に提供できるNearMeの「配車システム」を、事業者の要望に合わせて連携。パーソルP&Tなどの「Microsoft Azure」パートナー企業とLINEが開発、NearMeが提供する配車サービスになるという。
LINE公式アカウントを開設しているタクシー事業者が配車サービスを導入することで、これまでタクシー事業者が手作業で行っていた配車作業をシステム上で自動化。電話などの受付業務の時間を短縮し、予約管理・注文管理を簡易化できる。
自社でのアプリ開発と比べて導入コストが抑えられるほか、タクシー業界が抱える人材不足の解消にもつながる。タクシー事業者の受付業務を短縮、タクシー利用者の配車予約を簡易化し、地方タクシー事業者のDX推進するとしている。
NearMeは、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けについて、5類感染症に移行したことにより、今後さらなる移動の需要が高まりをみせていくと予想しているという。一方で、少子高齢化や過疎化が進む地方では、公共交通利用者の減少による収益の低下や、運転者不足によるバスの減便や鉄道の廃線など、公共交通手段の維持が厳しい状況になっているとしている。
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