NearMeは5月11日、秋田県美郷町と、タクシーを利用者同士がシェアする独自のAIを活用した観光シェアタクシー「ミズモシャトル」の実証事業を実施すると発表した。
「美郷町ラベンダーまつり」を開催する6月10日〜7月2日の期間に実施し、料金は980円から。ウェブサイトの予約フォームから申し込みできる。JR大曲駅から町内の観光地、観光施設への新たな二次交通を確保し、利便性向上を目指す。
秋田県美郷町は、秋田県南の中央東部に位置し、オリジナル品種のホワイトラベンダー「美郷雪華」や全国名水百選に選ばれた「六郷湧水群」など、多数の観光コンテンツを有する。
美郷町ラベンダーまつりの会場となるラベンダー園は、2ヘクタールあまりの広大な敷地に、約2万株ものラベンダーが咲くという。中でも、美郷町で発見されたホワイトラベンダーの美郷雪華は、全国でも同園でしかみることができず、ラベンダーまつり期間中は毎年、県内外から約7万人もの観光客が訪れる。しかし、公共交通機関による利便性が低いため、来町を諦めてしまう観光客が存在していたとしている。
NearMeは、独自のAIを活用し、移動をシェアすることで「おトクで、スムーズ」な移動体験を提供するサービス「スマートシャトル」を展開している。
今回の実証事業では、「美郷町への移動をもっと自由に」をコンセプトにJR大曲駅を起点とし、ラベンダー園をはじめ、町内の主要観光地と観光施設をつなぐルートを、リーズナブルな価格で提供する。また、ウェブアプリによる予約やクレジットカードによる事前決済など、スムーズに利用できるという。
NearMeは今回の取り組みを皮切りに、美郷町2万人から秋田県全域90万人への拡大を目指す。加えて、日本の観光資源の素晴らしさをより多くの場所で発信できるように、全国各地へと展開。移動全体をなめらかにしていくことで、インバウンドを含めた日本の観光産業活性化に貢献していくとしている。
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