Google Pixelを購入すると、他にはないメリットを享受できる。「消しゴムマジック」や「ボケ補正」といったコンピュテーショナルフォトグラフィーの機能(Tensorチップの威力によって実現)、Googleの無料VPNサービスをはじめとする強固なプライバシーおよびセキュリティ機能群、そしてPixel Foldのフォームファクターに合わせたツールなどだ。
中でも、Googleのライブ翻訳データベースを活用すると、Pixel Foldでの会話をリアルタイムで文字起こしすることができる。デュアルスクリーンの特性を生かして、自分と違う言語の話者と会話しているときにPixel Foldを開いて手に乗せておけば、それぞれの人が話している内容が、自分の選んだ言語で表示される。外国旅行のときや、ソーシャルワーカーとして他言語話者のクライアントと共同作業をするときなどには、特に便利だ。
米ZDNETのテストによると、Galaxy Z Fold4のバッテリー持続時間はなんとか合格点というところで、改善の余地があるのは間違いない。Pixel Foldのバッテリー容量は4821mAhで、サムスンの4400mAhと比べると持続時間が長いはずで、最初のレビュー期間中は、実際にほぼその通りだった。
加えて、公称している充電電力はサムスンの25Wに対してGoogleが30Wなので、充電速度もPixel Foldの方がわずかながら優れている。バッテリー持続時間についての最終評価は、Pixel Foldをもう少し試すまで待たねばならないが、仕様に記載されている数値と1週間のテスト結果では、明らかにPixel Foldの勝ちだ。
サムスンのGalaxy Z Fold4で最も重要なのは、その名前に付けられた数字である。サムスンの大画面折りたたみスマートフォンの4世代目ということで、少なくとも表面的には、同社がGoogleより長い年月をかけて実験を重ね、顧客からのフィードバックを受けながら、変形する端末に磨きをかけきたという証だからだ(もちろん、Googleも自社の折りたたみ端末について大いにテストを重ねているだろう)。
Galaxy Z Fold4の方が無難な選択であることは言うまでもない。サムスンが全力で取り組んできたと思われるハードウェアの操作性、何回ものソフトウェアとセキュリティアップデート、サードパーティー製のアクセサリーや、修理部品の入手のしやすさを含む、優れたアフターサービス(今のところ)といった有利な点がある。
いくつかの点で、ブロートウェアがない純粋な「Android」端末という特性は、Googleにとって不利に働くこともある。双方の端末に支払う金額を考えると、Galaxy Z Fold4に搭載されている機能には価格以上の価値がある。ビジネスユーザーなら、なおのことだ。「DeXモード」のような機能があって、「One UI」をデスクトップ的なオーバーレイに変換できる。精密な入力が必要なら「Sペン」にも対応している。ストレージ容量をセールスポイントと考えると、米国の場合Galaxy Z Fold4なら1TBという選択肢がある。Pixel Foldは512GB止まりだ。
Galaxy Z Fold4は、発売されてから半年以上が経過している。つまり、大手小売店をざっと探せば、定価より安く購入できるところを見つけられるはずだ。整備済み品や中古品でもよければ、もっと安く買える。これだけの価格差があると、それだけでもGalaxy Z Fold4に傾く十分な理由になりそうだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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