UPSIDERは6月29日、シンジケートローンにて、80億円超の資金調達を6月22日付けで実施したと発表した。
今回のシンジケートローン組成は、三菱UFJ銀行をアレンジャーとして、三井住友信託銀行、商工組合中央金庫、東京スター銀行、紀陽銀行、あおぞら銀行が参加。法人カード「UPSIDER」事業の成長資金(立替資金)確保のための調達になるという。
現在、日本のベンチャーデット市場は100億円にも満たず、米国の100分の1程度とされている。また、日本経済団体連合会が発表した「スタートアップ躍進ビジョン」においても、5年以内に起こすべき変化のための手段として、ベンチャーデット産業の整備や促進が挙げられている。
こうした課題に対しUPSIDERは5月、成長企業へ融資を進めていくための子会社となるUPSIDER Capitalを設立。6月には、AIを用いた生産性向上ツール「AI Coworker」のリリースとともに発表している。
一方で、法人カードのUPSIDER、ビジネスあと払いサービス「支払い.com」などの既存事業は、売上ベースで前回ラウンドから1年で5倍に成長。新規事業への取り組みと既存事業の堅調な推移が評価され、80億円のシンジケートローン契約の締結にいたったという。
今後は、日本のベンチャーデット市場を盛り上げるべく、UPSIDER自身が大きなデット・ファイナンスを実施し、事例を創出する。また、培った知見、経験をもとに、UPSIDER Capitalの枠組みで、大手金融機関との融資プロジェクトの取り組みを推進するとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」