LGエレクトロニクス・ジャパンは6月7日、新技術「マイクロレンズアレイ」を搭載した有機ELテレビ4シリーズ12モデルと、量子ドットMiniLEDを含む4K液晶テレビ4シリーズ13モデルを発表した。発売は7月上旬から順次。
有機ELテレビは「OLED Z3/G3/C3/B3」シリーズをラインアップ。42V型から88V型までをそろえ、88V型のZ3シリーズは8Kモデルになる。G3には、1ピクセル当たり3600個以上、合計約300億個(65V型の場合)のマイクロレンズを適用した技術「マイクロレンズアレイ」を採用。従来、発光した光の一部が、パネル内で反射し、十分に出力されないことがあったが、効率的に光を画面に出力することで、2022年モデル比で輝度を最大70%向上しているとのこと。消費電力量は上げず、斜めから見ても明るい画質をキープする。
映像エンジンには、人工知能を統合させた独自のリアルタイムAIプロセッサー「α9 AI Processor Gen6」を搭載し、地上波も、ネット動画もあらゆるコンテンツに合わせて、最高レベルの映像を再現。AIが映像を分析し、ノイズを除去後、映像を4K にアップスケーリングする「AI アップスケーリング」や、1フレームを5000以上のゾーンに分割し、それぞれのゾーンごとに最も明るい部分と暗い部分を検出し、エリアごとにトーンマッピングを適用する「OLED ダイナミックトーンマッピングプロ」、映像の中で、視聴者がもっとも注目する人物やオブジェクトを検出し、最適化する「オブジェクト型リアルタイム映像処理」なども備える。
音質面では、「AI サウンドプロ」を第6世代に進化させ、音色と音の輪郭を補正する「AI クリアサウンド」や音量によって、高音や低音の聞こえ方が異なるのを均一に聞こえるように自動調整するや「オートバランスコントロール」などの新機能も搭載。2chの音源ソースもバーチャル9.1.2chの立体音響によって広がりのある音質を得られる。
液晶テレビは、量子ドットMiniLED 液晶の「LG QNED MiniLED」を搭載した「QNED85JRA」シリーズと、量子ドット液晶の「LG QNED」の「QNED80JRA/QNED75JRA」シリーズ、直下型液晶の「LG UHD TV」を備えた「UR8000」シリーズの4シリーズを用意。43〜83V型までをそろえる。
LG QNED MiniLEDは、MiniLED バックライトに、量子ドットテクノロジーとナノセルカラーテクノロジーを組み合わせ、従来の液晶テレビを飛躍的に進化。色の純度を高め、深い黒を再現することで、液晶テレビながら鮮やかな色再現を実現する。
第6世代AI対応映像エンジン「α7 AI Processor」を搭載し、コンテンツに合わせてリアルタイムに画質を調整。新機能の「パーソナルピクチャーウィザード」を使えば、画面の案内に従って、表示された画像から好みの画像を選択することで、AIが判別し、8500万通りの中から、最もユーザーの好みに近い映像モードを提案する。
いずれも独自OS「webOS 23」を備え、アカウントごとにおすすめのコンテンツが表示されたり、ホーム画面のアプリを自分仕様にカスタムしたりすることが可能。ネット動画アプリでは新たに「TVer」のアプリが追加されている。
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