ユビキタスAIは6月22日、スマートホーム規格「Matter」の対応デバイスと、「ECHONET Lite」の対応デバイスをつなぐブリッジ機能の開発を発表した。9月より、ECHONET Lite対応ソフトウェア開発キット「Ubiquitous ECHONET Lite SDK」に搭載して提供する。
Matterは、さまざまなベンダーのスマートホームデバイスとIoTプラットフォーム間の相互通信を実現することを目的に、2022年10月にConnectivity Standards Allianceによって策定された、スマートホームの共通規格。
一方のECHONET Liteは、2011年12月に経済産業省が認定した家庭用エネルギー管理システムHEMS(Home Energy Management System)の標準プロトコルで、すでに日本国内の市場で普及が進んでいる。
ユビキタスAIによると、Matter対応機器の市場導入が進む中、ECHONET LiteはMatterと相互互換性が無いために、両規格に対応したスマートホームのユースケースを実現できず、ユーザーの利便性を妨げる要因となっているという。
そこでユビキタスAIは、MatterとECHONET Liteを接続するためのブリッジ機能を開発。同社の組込み環境向けECHONET Lite対応ソフトウェア開発キットUbiquitous ECHONET Lite SDKに搭載した。これにより、MatterとECHONET Liteを採用した機器間のコミュニケーションが可能となる。
ブリッジ機能を搭載したUbiquitous ECHONET Lite SDKを利用することで、Matter標準仕様ではサポートされていないECHONET Lite機器をブリッジで使用することが可能となる。Amazon AlexaやGoogle Home対応スマートスピーカーなど、Matter規格対応コントローラーからも、ECHONET Lite対応のスマート家電やスマートエナジー関連機器を操作することが可能だ。
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