米Orbicが日本に参入--6月下旬からスマホなど、「基本的な機能を、お手頃な価格で」

 米国のモバイルデバイスブランド「Orbic」 (オルビック)の日本法人であるJapan Orbicは6月1日、6月から日本市場に参入すると発表した。

(左から)米Orbic APAC Product Operation担当 ケィラブ・エドリン氏、Japan Orbic 社長 兼 米Orbic EVPセールス&オペレーションズ ダニー・アダモポウロス氏、Japan Orbic ビジネス・ディベロップメント・マネージャ 島田 日登美氏
(左から)米Orbic APAC Product Operation担当 ケィラブ・エドリン氏、Japan Orbic 社長 兼 米Orbic EVPセールス&オペレーションズ ダニー・アダモポウロス氏、Japan Orbic ビジネス・ディベロップメント・マネージャ 島田 日登美氏

 初心者向けに基本的な機能を搭載した、想定販売価格2万4800円(以降、価格は全て税込)の4Gスマートフォン「Fun+4G」、4G対応で4300mAhのバッテリーを搭載した2万7800円の8インチ4Gタブレット「TAB 8 4G」、Mil-810-STD相当の堅牢性とIP65の防水防じん性能にスタイラスペンが付属する3万9800円の「TAB 10R 4G」、4800円のワイヤレスイヤホン「Orbic Ear Buds」と、各種アクセサリーなどを展開する。

 6月下旬から順次販売する予定だ。

日本で展開する製品
日本で展開する製品

基本的な機能を、お手頃な価格で

 Orbicは、2006年に米国ニューヨークで創業。現在は米国のほかインド、台湾などの各国に拠点がある。

Orbicの概要
Orbicの概要

 2019年から米通信大手のVerizonにスマホが採用され、これまで15機種を展開。2022年のオーストラリア参入など海外市場にも進出しており、日本は3カ国目になるという。また、2023年中にそのほかの国へも展開する予定だ。

Orbicの歴史
Orbicの歴史

 Japan Orbic 社長 兼 米Orbic EVPセールス&オペレーションズを務めるダニー・アダモポウロス氏は、日本に進出した理由として、メーカーの端末が高スペックなハイエンドモデルへとシフトしていることが一因にあるという。「日本の事業者や小売業者と会話すると、『多くのメーカーの意向が、消費者の意向とかけ離れている』と指摘されることが多い」と、売り手の現状を語る。

Japan Orbic 社長 兼 米Orbic EVPセールス&オペレーションズ ダニー・アダモポウロス氏
Japan Orbic 社長 兼 米Orbic EVPセールス&オペレーションズ ダニー・アダモポウロス氏
Orbicによる売り手の現状分析
Orbicによる売り手の現状分析

 また、近年はコロナ禍や半導体不足、ウクライナ侵攻に円安などさまざまなトピックがあり、3年前は平均14カ月だったデバイスの買い換えサイクルが平均18~20カ月と変化。リモートワークの増加に伴い、生産性を向上させるオンライン連携機能やタブレットなどへのニーズも増加していると語る。

Orbicによるユーザーの現状分析
Orbicによるユーザーの現状分析

 「消費者が今必要としているのは、毎日のタスクに必要で基本的な、つまり自分たちの毎日に意義のある“リアル”な機能と、それをお手頃な価格で提供すること」(アダモポウロス氏)。近江商人の経営理念である『売り手によし 買い手によし 世間によし』(三方よし)をベースにブランドの信頼を構築し、100年続くブランドを目指したいと語った。

ユーザーのニーズとOrbicの特徴
ユーザーのニーズとOrbicの特徴
Orbicのスマホターゲット層イメージ
Orbicのスマホターゲット層イメージ
Orbicのタブレットターゲット層イメージ
Orbicのタブレットターゲット層イメージ

第1弾製品はスマホとタブレット2機種、ワイヤレスイヤホン--専用クラウドサービスやアクセサリーも

 Fun+4Gは、本体サイズが高さ約161.8mm×幅73.6mm×奥行き9.83mm、重さが192gで、ディスプレイは6.09インチのTFT液晶を採用。「ブルー」「ホワイト」の2色をラインアップする。

 「Qualcomm Snapdragon 680 4G」と、「Android 12」を搭載し、メモリーは4GB、内蔵ストレージは64GB。1TBまでの「microSD」を活用できる。

 バッテリーは4000mAhで、指紋認証に対応。1600万画素のメインカメラに200万画素でフラッシュ付きのマクロカメラ、80万画素のフロントカメラを搭載する。

Fun+4G概要
Fun+4G概要

 TAB 8 4Gは、持ち運びが簡単で長時間楽しめる4G対応タブレット。本体サイズが高さ約205.8mm×幅128mm×奥行き9.25mm、重さが416g、カラーは「ブラック」のみとなる。ディスプレイは8インチのWXGA TFT液晶を採用している。

 Qualcomm Snapdragon 680 4G、Android 12を搭載し、メモリーは3GB、内蔵ストレージは32GBで、1TBまでの「T-Flash」を活用可能。バッテリーは4300mAhで、13万画素のメインカメラと5万画素のフロントカメラ、3.5mmのヘッドセットジャックを搭載する。

TAB 8 4G概要
TAB 8 4G概要

 TAB 10R 4Gは、 頑丈さ、弾力性、パフォーマンスをコンセプトに設計された、ビジネス現場などでも使えるタブレット。本体サイズが高さ約260mm×幅173mm×奥行き9.36mm、重さが690g、カラーは「ブラック」のみ。ディスプレイは10インチのTFT液晶で、スタイラス対応で傷つきにくいという。

 Qualcomm Snapdragon 680 4G、Android 12を搭載し、メモリーは4GB、内蔵ストレージは64GBで、1TBまでのT-Flashを活用できる。バッテリーは6000mAhで、13万画素のメインカメラと8万画素のフロントカメラ、3.5mmのヘッドセットジャックを搭載する。

TAB 10R 4G概要
TAB 10R 4G概要

 また、TAB 10R 4Gでは付属するスタイラスペンに加え、オプションアクセサリーとしてキックスタンドも用意する。

TAB 10R 4G向けアクセサリー
TAB 10R 4G向けアクセサリー
TAB 10Rとアクセサリー
TAB 10Rとアクセサリー

 それぞれのモバイルデバイス向けに、オリジナルのクラウドサービス「Orbic Cloud」も提供する。専用アプリをプリインストールし、5GBのデータをクラウドに無償で保存できる。

 今後は、ユーザーが関心のあるデータを1箇所に保存して必要に応じて拡張、整理できる、個人向けクラウドサービスの構築を検討するという。コレクションの管理やキュレーション、ビジュアルストーリーを作成しての共有などが簡単にできる予定で、有償メニューも用意する予定だ。

 そのほか、Orbicの関連会社となるデンマークの「dbramante 1928」(ディブラマンテ)から、各デバイス向けに強化ガラスを採用したスクリーンプロテクターを発売する。FUN+4G用が1300円、TAB8 4G用が2380円、TAB10R 4G用が2580円となる予定。

各デバイス向けスクリーンプロテクター
各デバイス向けスクリーンプロテクター

 ワイヤレスイヤホンのOrbic Ear Budsは、本体はそれぞれ約5.2g、バッテリーは45mAhで、音楽は5時間、通話では4時間使用できるという。ケースとなるチャージャーは約28.2g、350mAh。カラーは「ブラック」のみになる。

Ear Bud概要
Ear Bud概要
【6月1日18時40分追記】

タイトルと本文を更新しました。

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