Googleは米国時間5月10日、「Wear OS」に複数の改良を加えること、さらに2023年内には次期バージョン「Wear OS 4」へのメジャーアップデートを行うことを、年次開発者会議Google I/Oで発表した。
改善点の1つは、「Gmail」と「Googleカレンダー」へのアクセスが可能になることで、これによりメールにすばやく返信できるほか、スケジュールのチェック、イベントの出欠の返事、タスク状況の更新がスマートウォッチからできるようになるという。バッテリー持続時間も改善するとしている。
Wear OS版のGoogle Homeアプリも刷新され、離れた場所からドアの鍵を解錠したり、「Google Nest Doorbell」の通知を確認したりできるようになる。
Wear OSに関する発表では、サードパーティーアプリに関する話題もあった。その1つは、チャットサービスの「WhatsApp」が初のWear OSネイティブアプリをリリースするというものだ。これにより、Wear OS搭載ウォッチから直接メッセージや音声通話を利用できるようになる。さらに、「Spotify」と「Peloton」のWear OS版アプリにタイルが追加され、前者は音楽のプレイリスト、後者はワークアウトの詳細情報にすばやくアクセスできるようになるという。
2023年内にリリース予定のWear OS 4では、テキスト読み上げが高速化し、バックアップ機能に対応する見込みだ。バックアップ機能では、現行の「Android」スマートフォンの設定プロセスと同じように、これまで使っていたウォッチから新しいウォッチへのデータと設定の移行がさらに容易になる。
Google I/Oの基調講演はAI関連の発表に重点を置いたものとなった。これには大規模言語モデル「PaLM 2」、AIで強化された検索エンジン、AIチャットボット「Bard」の一般公開などが含まれる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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