北國銀行ら、2023年8月にデジタル地域通貨サービス「珠洲トチツーカ」を開始

 北國銀行は5月2日、石川県珠洲市(すずし)、興能信用金庫、Digital Platformerと共同で、石川県珠洲市において、ブロックチェーン技術を活用したステーブルコインの流通を開始したと発表した。

 安価なキャッシュレス決済手段の普及により、地域内でのキャッシュレス決済比率の向上や、珠洲市内のポイント制度デジタル化を実現する。地域の資金循環および、生産性の向上を目指す。


 2023年夏頃に、デジタル地域通貨サービス「珠洲トチツーカ」用の個人向けアプリや、加盟店での決済に利用できるポイントサービス「珠洲トチポ」(珠洲市が発行)を開始する。

 また、2023年冬頃に、北國銀行が発行体の珠洲市内で利用可能なステーブルコイン「珠洲トチカ」の流通開始を計画する。珠洲トチカを利用した決済では、加盟店が負担する決済手数料を、国際的な最低水準に近い0.5%に設定するという。

 珠洲市での流通開始後は、石川県内各市町との連携を推進。ブロックチェーンのインターオペラビリティ(相互運用性)を活用し、県内全域で流通するデジタル地域通貨「石川トチカ」を計画する。

 なお、同プロジェクトでは、取引金融機関を問わない決済システムの構築を目指す。珠洲市や奥能登地域では、興能信用金庫と北國銀行の両者が協働で普及、利用促進活動を実施するという。

 他地域においても、各市町と地域金融機関が一体となりデジタル地域通貨の利用を促進することで、地域住民に利便性の高い決済手段を提供するとともに、行政サービスの向上や生産性向上を実現できるよう取り組んでいくとしている。

キャプション

 また、今回のプロジェクトでの決済データの記録、管理に用いるブロックチェーン技術基盤には、Digital Platformerが開発した新プラットフォーム「SHIKI」を活用。ブロックチェーンの暗号化技術により、改ざん、コピーを防ぎ、安全でトレーサビリティの高い決済システムを実現していくという。


共同記者発表の様子

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