実は今回、発掘されたプラチナバンドは、他の通信機器が使っている周波数帯の隙間を利用することになる。そのため、他の通信機器に悪影響が出ないように利用を進めなければならない。例えば、地上波テレビ放送に影響が出ないように基地局の周辺住民に告知などをする必要も出てくる。さらに、他の通信機器を邪魔しないよう、スマートフォンからの電波の送信出力を抑えなくてはならないことも予想される。
スマートフォンからの送信出力が小さくなるということは、プラチナバンドで通信できる範囲が狭くなることになるため、プラチナバンドの実力を遺憾なく発揮するのが難しくなる可能性もあるのだ。
つまり、プラチナバンドを獲得できたからといって、すぐに「つながりやすくなる」というわけではない。これからさらにお金がかかる一方、必ずしも、期待通りにエリアが広がるとは限らないという懸念が残るのだ。
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