最後に、AIチャットを賢く活用するコツをお伝えします。今回はPoeのSageに「AIを活用するコツを箇条書きで教えて下さい」と聞いてみましょう。
私自身も同意出来る、素晴らしい回答が返って来たので、今度は人間が「噛み砕いて」説明してみます。
1. 目的を明確にする。
まず、AIに質問をする際には「どの様な回答をなんのために求めているか」を明確に伝えることが重要です。また「前提」を加えることも有用です。
例えば、質問内容に続けて「小学生向けにわかりやすく書くならばどの様に書きますか?」と加えますと、先程の内容は下記の様に変化します。
「初めてのお客さんが安心できるように」「普段の感謝を丁寧に伝える為に」等々のディティール変更もAIは嫌がらずに何度でも対応してくれるので、目的は明確かつ詳細に伝えましょう。
2. 質問を簡潔にする
自然言語処理技術が日々進化しているとはいえ、人間が読んでも読みやすい、誤読のしにくい指令が有用です。
個人的な感覚としては「前提」「避けてほしいこと」等のブロック分けをして、その下に箇条書きでポジティブプロンプト(やってほしいこと)ネガティブプロンプト(やってほしくないこと)を併記すると精度が高まるアウトプットを得られる事が多いと感じてます。
3. フィードバックをする
回答を受け取った後、AIとの会話を続けることや追加の指示を出すことで、アウトプットの精度を向上させたり、求める結果に近づけたりできます。GPT-4は会話の文脈の理解が強化されているため、このようなやり取りがあるかないかで、出力品質は大きく異なります。
必要十分な情報と目的を与え、わかりやすく簡潔な表現を心がけ、そしてコミュニケーション、会話のキャッチボールを行う。これらは、人間相手のコミュニケーションと一緒ですね。
AIによっては、回答に対して「素晴らしいですね!」と具体的に素晴らしい点を伝えると、ノリノリになって、更にその指摘された点を強調したバリエーションを返してきたりするので、プロンプトをあれやこれや弄る前に、感謝の気持を伝えた上で魔法の言葉「続けて」で続きを書いてもらうのが良いでしょう。
4. インターネットなどの外部情報をも参考にしましょう。
これは特に「ChatGPT」を使う際には重要です。Bingと異なり、2021年迄に学習した内容で返答をするChatGPTはGPT4でも割と平気で嘘をつきます。
また、引用元を明示してくれるBingも引用元と全然違う内容を書いてあることもたまにあります。「事実確認」に関してはまだ人間の仕事として残ってると言えるでしょう。
5. セキュリティに注意する
つい先日も、サムスンが機密情報をChatGPT経由でリークしたことが話題になりました。仕事でChatGPTを使う際には下記の点には最低限注意を払ったほうがいいでしょう。
・個人情報は入力しない。
・機密情報は入力しない。
・日付や名称等は仮の物をいれたり、抽象化した依頼をする。
・そもそも業務用には、デフォルトで学習をしない「API版」を利用する。
ChatGPTに入力情報を学習データとして使用させない方法としては、Web版でもオプトアウトする等がありますが、そもそも「オプトアウトって?」という状態では、大事な情報は入力しないほうが良いでしょう。
様々な情報を抽象化した上で、「たたき台」をAIに作成し
さて、ChatGPT-4を採用した「BingAI」の指示に従って記事を作成してみましたがいかがでしたしょうか?
近日中に「Microsoft 365 Copilot」への実装により、ビジネスでパソコンを使っている多くの人が「GPT-4」との邂逅を果たします。
Microsoft Oficceを使っているユーザーの多くは、相談相手やアシスタントを手に入れるわけです。AIとのコミュニケーションを円滑に行うためには、人間同様、事前にAIの性能や特性、得手不得手を知ることが重要です。また、やり取りを通じて、良い質問をするノウハウを人間側が身につけておくことも重要です。
いきなり業務で使い始める前に、「BingAI」や「Poe」で事前のAIとの会合を持っておくのはどうでしょうか?
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