さて、先述した特徴を持つGPT-4ですが、利用するには「ChatGPT Plus」というChatGPTの月20$の有料サブスクが必要です。
ですが、GPT-4を採用している無料で気軽に使えるサービスが2つあります。1つは「新しいBing」そしてもう1つはQuora社が提供する「Poe」です。
Bingはマイクロソフトの提供する検索サービスなのですが、「新しいBing」としての取り組みの一端として、GPTシリーズの採用を行っております。
現在ではOpenAIの最新版である「GPT-4」を採用していることを公式ブログで表明しております。
これらは、Bingのチャットで利用でき、一般的にはBingAIと呼ばれています。
OpenAIで提供されているChatGPTとBingAIの体験での最大の違いは、OpenAI社が提供しているChatGPTのサービスは事前に学習を終えたモデルを元に回答が行われますが、BingAIは更にネットを検索した上で回答を生成します。
時事ネタや、最新の情報に関してはChatGPTは答えることが出来ませんが、それ以外の話題に関してもBingAIはChatGPTに比べて「答えること出来ない」「明らかに誤った回答をする」率がChatGPTよりも少ないように感じます。
Bingは2009年に「ユーザーの意思決定を支援する次世代検索サービス」と銘打ってスタートしたのですが、GPTの採用によって、まさに「意思決定」をサポートする「新しいBing」となったといえます。
まず、BingAIの利用方法ですが、日々アップデートを行っているので、現時点でわかっている「確実な」利用方法をお伝えします。
1,Microsoft アカウントを作成する
2,Microsoft Edgeをダウンロードする
3,1で作ったMicrosoftアカウントでログインする
4,下記URLの待機リストに登録する
サービス開始直後は、スマホ用のEdgeにログインすることで、順番待ちを早められる事がアナウンスされていましたが、周りを見る限り今では、新規登録のユーザーでも4を行わずとも利用を始めることが出来るようです。
次に「Poe」の利用方法ですが、こちらは、iPhoneアプリと、Web上からの利用が出来ます。登録自体は簡単で、WaitListもないのですぐに、そして気軽に始めたい人には特にオススメです。
Poeの特徴としては、複数の言語モデルに質問が簡単に出来る点です。本稿執筆時ではSage、GPT-4、Claude+、Claude、ChatGPT、Dragonflyの5つの人格があり、実際に使ってみるとわかるのですが、かなりチューニング毎の癖が異なります。人格によって質問によって得手不得手があったり、同じ質問でも、人格によっては回答拒否をされたりもします。
基本的に、利用は無料なのですがClaudeの次世代モデルの「Claude+」とGPT-4に関してはサブスクモデルです。無料での利用に関しては1日の使用制限があるのですが、毎日制限はリセットされます。
Poeの特徴としては、iPhoneアプリのレビュー件数も45と現時点ではあまり注目されておらずとにかく、軽い、返答が早いという点が挙げられます。
使用制限が特にない4つの人格、Sage、Claude、Dragonfly、ChatGPTに同じ質問を投げることも気軽に行えますので、回答の正確性を少しでも担保したい場合や、様々な視点の回答が欲しい場合に活用出来ます。
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