「iPhone」のOSである「iOS」の次期アップデートをめぐって期待が高まっている。Appleは米国時間6月5日から開催する年次開発者会議Worldwide Developers Conference(WWDC)で、「iOS 17」を発表する見込みだ。同OSについて公開されている情報はほとんどないが、リリースされた際に期待できることについて、いくつかの推測が伝えられている。
BloombergのMark Gurman氏は、AppleがiOS 17の開発方針を変更したことで、このアップデートが従来の予想よりもはるかに強固なものになる可能性があると考えている。同氏によると、iOS 17は当初、セキュリティアップデートとバグ修正に重点が置かれる予定だったが、その後アップデートに「あったらうれしい」機能がいくつか含まれることになったという。
2022年のWWDCで初めて紹介された次世代の「CarPlay」にも、重要なアップデートが加わる可能性がある。新バージョンのCarPlayには、マルチディスプレイダッシュボードのサポート、インストルメントクラスター(計器類)の統合、空調制御、FMラジオアプリなどが含まれるとみられる。
音声アシスタント「Siri」も変わる可能性がある。具体的には、ウェイクワードが従来の「Hey, Siri」から「Siri」のみになると予想されている。Gurman氏によると、ユーザーが「Siri」と呼びかけた後に指示を伝えられるようにするため、Appleは「相当な量の人工知能(AI)トレーニングと基礎的なエンジニアリング作業」を進めている。
同氏によると、AppleはSiriをサードパーティーのサービスやアプリと連携させることにも取り組んでいるという。生成系AIの開発がニュースを席巻する状況が続く中、Appleは珍しく沈黙を保っている。アップデートされるSiriに、最新のAI技術の一部が導入される可能性もある。
別の報道によると、Appleはまた、iOS 17に合わせてウェルネスジャーナルアプリをリリースする可能性があるという。同アプリは、最新のiPhoneにプリインストールされて提供される可能性もある。
なお、「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」「iPhone X」は、iOS 17の非対応機種になるとうわさされている。
Appleは、6月のWWDCでiOS 17の全体像を発表し、同OSを年内に提供開始するとみられる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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